国内 2022.12.26

全国ジュニア大会、前期日程決勝、大阪府中学と愛知県スクールが引き分ける。

[ 編集部 ]
全国ジュニア大会、前期日程決勝、大阪府中学と愛知県スクールが引き分ける。
第2ブロックA決勝で引き分け、優勝を分かち合った大阪府中学校代表と愛知県スクール代表

12月24、25、26日に夢の島競技場、江戸川区陸上競技場で開催されている第28回全国ジュニア大会。25日には前期日程の3ブロックで決勝がおこなわれ、第1ブロックAでは福岡県代表が京都府中学校代表に15-5で勝利、第2ブロックAでは大阪府中学校代表と愛知県スクール代表が両者譲らず引き分け、第3ブロック(女子)は大阪府女子代表が福岡県女子代表を35-7で下し初優勝を飾った。

【第1ブロックA決勝】

福岡県代表のアタックを二人がかりのタックルで止める京都府中学校代表(撮影:斉藤豊)


 福岡のハンドリング、京都のディフェンス、両チームが持ち味を存分に発揮したゲームとなった。
 前半、9分、福岡がFB小田修道のPGで先制。しかし3分後、京都は敵陣ゴール前のラインアウトからモールで押し込みLO土肥祐斗がトライ、5-3と逆転した。

 その後は一進一退の攻防が続き、得点ならずそのまま前半が終了。
 後半、風上に立った福岡は長いキックで相手陣に入り、8分にはゴール前ラインアウトからラックを連取、最後はWTB半田悦翔が持ち込み8-5と逆転した。

 14分には京都がシンビンで選手を一人欠く中で、福岡はゴール前ラインアウトからモールを押し込み半田がトライ、ゴールも決まって15-5。

 終了間際には京都も猛攻を見せたがあと一歩届かず。福岡が4年連続のブロック優勝を果たした。

第1ブロックA優勝・福岡県代表(撮影:斉藤豊)

●福岡県代表・西清則団長
「基本的な事しか言ってないが、子どもたちのラグビーへの理解度が上がってきました。ラグビーの質が上がった。ハンドリングにはこだわってきました。京都はサイズもあるし強かったです。しびれるけど楽しかった」。

第1ブロックA準優勝・京都府中学校代表(撮影:斉藤豊)

●京都府中学校代表・井口隆路団長
「体を当てて、ディフェンスに関しては頑張っていたと思います。そこは引けを取っていなかった。ただ、ゴール前に攻め込んだ時にトライを取り切る福岡と、ちょっとしたミスで取り切れない京都の差が今回のスコアなのかなと思います」。

【第2ブロックA決勝】

前半4分、大阪府中学校代表WTB吉田琉晟が先制トライ(撮影:斉藤豊)


 前半4分、大阪WTB吉田琉晟が相手のタックルをハンドオフでかわして左隅に先制トライすると、7分には愛知が敵陣のスクラムから左ブラインドを攻め、WTB坂口湊眞がステップでかわしてインゴールに飛び込み、すかさず同点に追いついた。

 9分には愛知がターンオーバーからつないでWTB小松駿太郎が走り切って勝ち越し、自らコンバージョンも決めて12-5とした。


 前半終了間際の19分、今度は大阪が敵陣ゴール前のスクラムからWTB米谷翔馬が一人で持ち込みトライ、CTB手崎颯志のコンバージョンキックで同点に追いついた。


 後半も一進一退の攻防が続き、大阪はブレイクダウンで優位に立ち再三敵陣に入るも、愛知は前に出るタックルで大阪の攻撃を止めてゴールラインを割らせない。愛知も終了間際にPKから相手陣ゴール前のラインアウトを得るも攻めきれず、12-12のままノーサイドとなった。

第2ブロックA優勝・大阪府中学校代表(撮影:斉藤豊)

●大阪府中学校代表・宮﨑浩彰コーチ
「前半、愛知のプレッシャーに押されて、ハンドリングエラーやキックミスが出てしまいました。この経験は必ず次につながると思うので、そういう経験ができて良かったです」。

第2ブロックA優勝・愛知県スクール代表(撮影:斉藤豊)


●愛知県スクール代表・山本剛史コーチ
「早いディフェンスと分厚いサポートをテーマにやってきて、40分通してできたと思います。欲言えば勝ち切りたかったけど、子どもたちはよくやってくれました」。

【第3ブロック(女子)決勝】

大阪府女子代表の力強いキャリー(撮影:斉藤豊)


 昨年決勝は福岡が15-5で大阪に勝利しているこのカード。序盤は1トライずつ上げてゴールの差で福岡が7-5とリード。

 13分に大阪がFB青山羽菜のPGを加えて8-7と逆転した。前半終了間際には、大阪WTB西口さくらが走り切って左隅に飛び込んで13-7。

 後半に入り、ブレイクダウンで圧力をかける大阪の動きがよくなり、4分にはPR岩原華奈が力強いラインブレイクでそのままインゴールまで運び、13分には青山のPGを追加して23-7と点差を広げた。

 さらに16分には相手キックのチャージからボールをキープしCTB河内陽愛が中央にトライ、終了間際にも自陣でのラインアウトをスチールして一気に展開し、最後はブラインドを攻めて岩原が左隅に飛び込んで35-7とした。

第3ブロック女子優勝・大阪府女子代表(撮影:斉藤豊)

●大阪府女子代表・赤木清考コーチ
「選手たちは、相手陣に入ってマイボールを継続し、しっかりボールを動かす、という自分たちのラグビーを貫き通してくれました。ディフェンスも前に出続けることができたのが勝因です。子どもたちは去年のリベンジという思いはあったと思います」。

※お名前が間違っていました、お詫びして訂正いたします。

第3ブロック女子準優勝・福岡県女子代表(撮影:斉藤豊)

●福岡県女子代表・江上道明団長
「大阪の強いフィジカルとプレッシャーに太刀打ちできませんでした。うちはFWを前面に出すラグビーでやってきましたが、試合の中で修正することができませんでした。2年生が結構残るので、また一から作り直して来年、リベンジしたいと思います」。

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