国内 2022.12.17

前王者のワイルドナイツが白星発進 注目のリーグワン開幕戦でブレイブルーパスに競り勝つ

[ 編集部 ]
前王者のワイルドナイツが白星発進 注目のリーグワン開幕戦でブレイブルーパスに競り勝つ
ワイルドナイツの12番をつけ勝利に貢献した南アフリカ代表のダミアン・デアレンデ(撮影:松本かおり)


 ディフェンディングチャンピオンの埼玉パナソニックワイルドナイツが、リーグワン2022-23の初戦で苦しみながらも白星発進となった。12月17日、ホームの熊谷ラグビー場で昨季4位の東芝ブレイブルーパス東京と対戦し、22-19で競り勝った。

 最初の20分間で優勢だったのはブレイブルーパスだった。ペナルティゴール(PG)で先制し、11分にはWTBジョネ・ナイカブラの鋭い走りなどでゴールに迫り、NO8リーチマイケルが突っ込んでトライゲッターとなった。コンバージョンを決めたSOトム・テイラーは、16分にもPGで加点。

 13点を追う展開となったワイルドナイツは20分、敵陣深くに入ってフェイズを重ね、SH小山大輝が切り込んでFL布巻峻介につなぎ、トライを奪い返した。

 その後、ブレイブルーパスがブレイクダウンで奮闘しPGで点差を広げたものの、36分に妨害をした選手にイエローカードが出ると、ワイルドナイツが数的有利を活かして前半最後の連続攻撃でキャプテンのHO坂手淳史がトライを決め、12-16で折り返した。

日本代表の10番候補として今季リーグワンでの活躍が期待される松田力也(撮影:松本かおり)

 後半しばらく互いに譲らない攻防が続いたが、ワイルドナイツは55分(後半15分)、左膝の前十字靱帯断裂から復活したSO松田力也が力強い走りでゴールに持ち込み、逆転した。

 その後、同点とされたが、70分にブレイブルーパスが反則を犯し、ワイルドナイツは松田と入替でSOに入った山沢拓也がPGを決め、勝ち越しに成功。これが決勝点となり、白星発進となった。

 約7か月ぶりの公式戦出場となった松田は試合後、「いつもより少し緊張したし、まだまだ満足できる内容ではないが、帰ってこれて嬉しい。東芝さんの激しいプレッシャーで受けてしまう場面が多かったが、勝てたことをみんなで喜び、次へ進みたい」と語り、連覇と、来年のワールドカップも見据えながら努力を重ねたいと気を引き締めていた。

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