国内 2022.10.04
流経大が日大に競り勝ち、開幕3連勝!「我慢しながら成長している」

流経大が日大に競り勝ち、開幕3連勝!「我慢しながら成長している」

[ 編集部 ]

 前半終了間際には、日大が自陣からBKで展開したか、流経大WTB堀井が強烈なタックルでこれをつぶし、こぼれ球をCTBリクアタ・テアウパが拾ってそのままインゴールに持ち込んでトライ、ゴールも決まって19-8とした。

 後半、風上に立った日大は、流経大がシンビンで一人選手を欠く中、8分には敵陣スクラムから左に展開してWTBナサニエル・トゥポウがトライして19-15とし、さらに15分には相手ボールラインアウトからこぼれ球を拾ったPR春野星翔が前進、ボールをもらったLO太田寿一郎がそのままライン際を走って左隅に飛び込み19-20と逆転した。

 追加点を挙げたい日大は、キックでエリアを取りに行くが、デッドゴールラインを越えてしまったり、PKからのタッチキックがノータッチになったりと小さなミスが重なりリズムに乗りきれない。

 逆に流経大は25分、相手の反則からゴール前ラインアウトを得るとモールで押し込み、最後はHO作田駿介がトライ、ゴールも決まって26-20と逆転した。

 終了間際に日大は流経大ゴール前で猛攻を見せるも、流経大も必死のディフェンスでゴールラインを死守、最後はゴール前ラックでボールを奪取、SH幸妻怜治が蹴り出してノーサイドとなった。

終了間際、流経大は日大の猛攻を耐え、最後はターンオーバーしたボールをSH幸妻怜治(写真中央)が蹴り出してノーサイド(撮影:松本かおり)

 試合後、日大・中野克己監督は「後半風上に立って、もう少しアタックの時間を増やしたかったが、小さなミスも出て自分たちの力を出し切れなかった」と試合を振り返り、平坂桃一主将も「最後ゴール前でチャンスを取りきれないというところが今日の敗因」と悔しそうな表情を見せた。PKからのタッチキックで得たゴール前のマイボールラインアウトをノットストレートで活かせなかったり、難しい位置もあったとはいえ、5度のゴールキック(PG2回含む)を外したのも今後の修正課題といえるだろう。

 一方、勝った流経大・土居主将は「日大のアタックに受けてしまう時間が多くて、反則も続き自分たちがやりたいラグビーができていない時間帯も多かったけど、最終的にチームで勝ちきれたというのは自信にもなったし、次の東海大戦につながる試合になったと思う」と振り返る。

 また自らのチャンスをつぶした反則の多さ(19個)については「ひとり一人がトライを取りたいという欲が出てしまい、ボールを味方に供給する細かいところであったり、ブレイクダウンの寄りが遅くなったりして反則を取られてしまっていた。意識の部分なので2週間で修正できる」と分析する。

 勝った流経大は、10月16日に太田市運動公園で一番のヤマとなる東海大戦と対戦する。「2週間、最高の準備をして東海に挑みたい」と土居主将は決意を口にした。

 日大はセナリオH三郷で好調・東洋大を迎え撃つ。こちらも負けられない一戦となる。

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