国内 2022.10.04

ワセダクラブ初戦、JALに17-21で惜敗。62歳WTBは出番なし。

[ 見明亨徳 ]
ワセダクラブ初戦、JALに17-21で惜敗。62歳WTBは出番なし。
ワセダクラブの吉野俊郎、62歳。大学時代と変わらぬウエートで鍛えた細身の身体を保つ


 トップイーストリーグの最下部にあたるCグループ。今季、関東社会人リーグから昇格したワセダクラブ・トップラッシャーズが初戦を10月2日、JAL WINGSと対戦するも17-21で惜敗した。昨年度C2位のJALを最後まで追い込む善戦は今季の戦い方に期待を抱かせた。

 ワセダクラブ初戦は本来、9月18日にBIG BLUESとの予定だったが、雷雨の影響で中止となっていた。
 10月2日、JALのホームゲーム。ディズニーランドがある舞浜駅から徒歩で15分ほどの「ブリオベッカ浦安競技場(浦安市陸上競技場)」でおこなわれた。秋晴れの一日、舞浜駅にはディズニーを満喫する観光客の波。一方、グラウンドには有観客に両チームの関係者、ファンが詰めかけた。

ワセダクラブのNO8磯谷洸輔が先制トライを奪う

 試合は開始からワセダクラブがJALにしかける。1分、ゴール前で反則を得るとタップキックからすぐに攻める。さらにラインアウトを得る。継続するもJALに絡まれてノットリリースで先制機を逸した。
 歓喜は12分、ゴール前スクラム。NO8磯谷洸輔(朝日大出身)が持ち出し左中間インゴールへ置いた。コンバージョン成功でワセダクラブが7点を先制。

ワセダクラブWTB安部勇佑がJALのCTB佐々木勇気に刺さる

 ワセダクラブはディフェンスでJALのアタックをしのぐも、19分にオフサイドを犯すと、JALが右ラインアウトを選択、ラックからボールを受けた主将のSO久富悠介が左中間へトライ。ゴールキックも決まり同点になった。久富は31分にも中央へ2本目の逆転トライを奪う。

JAL10番、主将の久富悠介は2トライで逆転。早大時代の恩師、後藤禎和ワセダクラブ監督に「勝って恩返しができた」

 日本航空広報部勤務、早大卒の久富にとり大切な試合だった。ワセダクラブ監督は早大時代、4年間ラグビー部監督として指導をうけた後藤禎和氏。
「ワセダは力のあるチーム。試合の入りが大切と話していたが、先制されて入りは良くなかった。ふだんはトライを取る選手ではないのですが2トライでチームに貢献できました。後藤さんには勝つことで恩返しができたかな」

 JALは37分にCTB佐々木健海(筑波大出身)がインゴール左隅に飛び込んで21-7。このトライが試合を決めるトライとなった。

ワセダクラブSH平野航輝が後半2連続トライで4点差に迫る

 後半は、ワセダクラブが16分と26分にSH平野航輝(早大出身)が連続トライで迫る。最後のアタック、JALゴール前5メートルの右ラインアウトをモールで押し込んだがノックオン。初戦を飾れなかった。

ワセダクラブの後藤監督は今後の手ごたえをつかんだ

 体を張り続けたFL池田良主将(早大出身)は「チャレンジャー。この気持ちで戦い続ける」と話す。後藤監督は「規律が保てずに負けた。上のチームにこれだけ戦えた」と自分たちへ更なるフォーカスと手ごたえを選手に告げた。

リーグ最年長出場が期待される吉野俊郎

 この試合で注目を浴びたのは、ワセダクラブにリザーブで登録されたWTB吉野俊郎。年齢は、1960年9月生まれ、還暦をこえた62歳だ。日立一高~早大~サントリーで同期の本城和彦さんらと華々しくピッチをかけた。1987年、26歳の時に第1回ワールドカップにも出場し、日本代表キャップ7を持つ。
 65歳定年制のサントリー、吉野は今も働く。リモート勤務で早朝、時間に余裕ができた。「週6回朝1時間、フィットネスクラブでウエートトレーニングを続けています」という肉体は細身でしまっていた。早大同期のスポーツライター藤島大さんが「大学時代と変わらない」とほれ込んでいた。後藤監督は最後、7点差以上離れていたら「10分間」の出場を考えていたが、接戦になりリーグ最年長出場は持ち越された。

後半点差が開いていれば吉野出場の予定も接戦でかなわず(前列左から2人目。右端は後藤監督)
早大ラグビー部同期の吉野と藤島大氏

「きょうはチームのディフェンス、タックルに感動しました。だからこそ試合に出たいと思いました」
 62歳は今後も鍛錬を重ねピッチでかけまわることを約束した。

 開幕2連勝したJALの3戦目は10月16日、船岡自衛隊ワイルドボアーズと。ワセダクラブは同日、あいおいニッセイ同和損保タフウルズ戦だ。
※ 当日の観戦状況はチームのSNSなどで確認してください。

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