国内 2022.09.25

東海大47-21立正大。手負いのトラは開始30分で6トライ猛攻。挑戦者も爪痕残す。5連覇狙う王者・東海「手綱」の加減

[ 編集部 ]
東海大47-21立正大。手負いのトラは開始30分で6トライ猛攻。挑戦者も爪痕残す。5連覇狙う王者・東海「手綱」の加減
5連覇、そして大学選手権優勝を見据える東海大。2戦目は前半にスコアを固め撃ち(写真はSO武藤ゆらぎ/撮影:桜井ひとし)
東海大FLレキマ・ナサミラ(2戦連続先発)の突進。東海大は初戦から先発FWを2名入れ替えて臨んだ(撮影:桜井ひとし)
立正大はこの日もハイパントを有効活用。右はNO8ユアン・ウィルソン(撮影:桜井ひとし)

「正しくないことは何だったのか、その問いを彼ら自身が持っていた」

 前節、昇格チーム東洋大に敗れてからの2週間を、東海大・木村季由監督はそう振り返った。

 9月24日、熊谷ラグビー場で関東大学リーグ戦の東海大vs立正大戦がおこなわれた。結果は東海大47-21立正大で、東海大が7トライを奪う圧勝。東海大は9月11日に、29年ぶりの1部復帰を果たしたばかりの東洋大に足をすくわれ1敗で迎えた第2節だった。東海大がリーグ戦5連覇を見据えるのに対し、立正大もまた2部からの昇格チームという構図だ。

「前半30分までは、相手のミスが起点とはいえ、自分達のラグビーができていた」と伊藤峻祐主将(東海大)。相手の中盤からのキックを受けてはボールを保持して、ランとサポートで相手を切り崩した。ラインアウトからのモールでも重さや結束力を見せて前半29分までに6連続トライ。試合の趨勢を決めた。

 キャプテン伊藤峻祐はそれ以降の苦戦を殊勝に振り返る。「前半30分から後の時間帯は、最後まで思うようにいかなかった。自分達から崩れてしまっていた。初戦の経験で自分達のすべきことははっきりしているので、また自分達に矢印を向けて、いい準備をしたい。練習からしか、変われないので」

 7位相当の立正大は、チャンピオンチーム相手に健闘した。勝負を考えれば開始30分で42失点はとてつもなく痛い。しかし、そこで気持ちを切らさず、自分達のラグビーをもう一度と、立て直した。

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