アイルランド代表が初めてNZの地でオールブラックス撃破!
世界ランキング4位のアイルランド代表が、ニュージーランドの地で初めて同国代表“オールブラックス”を倒した。過去34回の対戦で3勝を記録していたが、アウェイでついに歴史的初勝利。7月9日、ダニーデンのフォーサイスバースタジアムで世界ランキング2位の難敵に挑み、23-12で歓喜となった。
アイルランドは序盤から果敢だった。前半2分、LOタイグ・バーンの力走で敵陣深くに入って11フェイズを重ね、PRアンドリュー・ポーターが突進して先制トライを挙げた。
アイルランドはディフェンスもよく、12分にはNO8ケイラン・ドリスがブレイクダウンで奮闘して相手の反則を引き出し、SOジョニー・セクストンがペナルティゴール(PG)で加点した。
押され気味のニュージーランドは17分、WTBレスター・ファインガアヌクが危険なプレーでイエローカードを提示され、25分にはPRオファ・トゥウンガファシが反則でシンビン(10分間の退出)となり、流れが悪くなる。そして、30分にはスクラム要員で入ったばかりのPRアンガス・タアヴァオがタックルにいった際、アイルランドのCTBギャリー・リングローズと顔面同士がぶつかるアクシデントとなり、レフリーは方向を変えず突っ込んでいったと判断し、黒衣の背番号18にレッドカードを提示。ニュージーランドは人数が少なくなり、厳しい戦いを強いられた。
前半ラスト、ニュージーランドはトライを奪い返し3点差に詰めて折り返したが、アイルランドは後半に入ってもアグレッシブで、48分(後半8分)、ハーフウェイから12フェイズを重ねてゴールに迫り、PRポーターが仲間のサポートを得てインゴールにねじ込み、再び点差を広げた。
アイルランドは堅守でもプレッシャーをかけ続け、56分と68分にはSOセクストンがPGを決め、23-7とする。
ニュージーランドは終盤にトライを奪い返したものの、焼け石に水。歓喜したのはグリーンジャージーの男たちだった。