#トップイーストもいいぞ 歓声の戻ってきたTEは横河が大勝
昨シーズン両チームは春に1試合、秋のリーグ戦では2試合と3回当たって全て横河武蔵野の勝利。この交流戦は山梨にとっては新チームの試金石であったが、むしろより高い壁となった横河武蔵野にまたしても跳ね返された試合となった。
ところで先に触れた新人たちはどうだったろう。横河武蔵野の新人山本は後半スタートから登場。
「社会人新人なのでチャレンジャーとして挑んだ。力は発揮できたと思う」と力強く答えた。
その言葉通り、後半もモールにスクラムと、終始山梨を圧倒し続けた横河FWで山本の存在感は小さくはなかった。
「スクラムでのコミュニケーション、ショートトークなどの大切さを大学から学んできた。そうした点も活かせたと思う」と、社会人でのプレーにも手応えをつかんだようだ。
一方クリーンファイターズの池田は得意のアタックまでゆく展開にたどり着かない。
「通用した部分もあった。(社会人は)大学よりも一つ上のフィジカルレベルだと思うので、体が強い(184センチ、114キロ)だけではなく、スキルも必要と感じた」と地震の手ごたえと課題を振り返る。と自身の課題も振り返る。
頼もしいのは、両名とも「今後の目標は?」と聞くと口を揃えて
「トップイーストでナンバーワン、脅威に思われる選手になりたい」と答えたこと。
この2名の他にも、トップイースト各チームに魅力的な新人が入っている。これからの2年先3年先のトップイーストで彼らが駆け回る姿を楽しみにしたい。
横河武蔵野のワンサイドとなったゲーム、監督として2022年公式戦初勝利を飾った深堀監督に「今日のMOMを選ぶとしたら?」と聞いてみた。
「難しい(笑)。強いてあげるならば序盤10分にNO8の清水(新也)がケガで急に入ることになったジェイデン(・トア・マックスウェル)ですかね。いきなり入ってもらったのにすぐに順応してチームに勢いを与えた。アタックでもいいペネトレーションをして、ディフェンスもいいタックルを見せてくれた」
確かに、ジェイデンが縦の突進で豪快にゲインする場面が何度もみられ、それが試合を通して横河武蔵野の勢いを象徴していた印象だ。
横河武蔵野ホーム開催のこの試合は、約2年ぶりの有観客試合となった。
トップイーストはチームグラウンドで開催されるケースが多く、企業の敷地内であるため、感染対策などでより慎重な判断がされてきたため、この2年選手たちは無観客の中でプレーを続けてきた。横河電機グラウンドにもこの日久しぶりにファンの歓声が帰ってきた。
「やはり本当に嬉しいですね。試合前、選手たちもまず(周りを)見まわしなさい、といいました。選手の顔もパッとかわってスイッチが入ったようでした。こういう機会は続けて行けるようにしたいですね」(深堀監督)と、笑顔が溢れる。運営関係者の努力と所属企業の管理責任者の方の努力にあらためて敬意を払いたい。
各チームの思いがぶつかり、その思いを受け継ぐ新人が育ち、それを後押しする観客が集う。
やはり、トップイーストもいいぞ。