女子日本代表が5年ぶりに国内で試合実施! 今夏に南アフリカ、アイルランドと対戦決定
今年10月8日開幕のラグビーワールドカップ(第9回女子大会)に出場する女子15人制日本代表“サクラフィフティーン”が、この夏国内で4試合を実施することが決まった。
同じくワールドカップへ向けて強化を進める南アフリカ代表と7月下旬に2試合戦い(7月24日:岩手・釜石鵜住居復興スタジアム/30日:埼玉・熊谷ラグビー場)、8月下旬には、現時点で世界ランキングが5つ上(7位)のアイルランド代表に挑む(8月20日:静岡・エコパスタジアム/27日:東京・秩父宮ラグビー場)。
日本ラグビー協会によれば、いずれもテストマッチ(キャップ対象試合)となり、有観客・有料試合での開催を予定している。
女子日本代表が国内でテストマッチを実施するのは5年ぶりだ。
今年5月にはオーストラリア遠征で、当時世界ランキング5位だった同国代表“ワラルーズ”から歴史的初勝利を挙げており、サクラフィフティーンへの期待が高まっている。
ちなみに、女子の日本代表と南アフリカ代表が対戦するのは今回が初めて。アイルランド代表には一度も勝ったことがなく、昨年11月のヨーロッパ遠征で対戦したときは12-15と惜敗だった。
女子日本代表の浅見敬子ナショナルチームディレクターは、「今回の4つのテストマッチは、ラグビーワールドカップへの強化に向けて、選手選考はもちろんのこと、チームとしての試合経験を増やし、若い・新しい選手たちに活躍の場が与えられるといった、非常に重要な意味を持ちます」とコメント。
レスリー・マッケンジー ヘッドコーチは、「私が着任してからチームは、合宿等の準備は日本でおこない、試合は全て日本国外でおこなってきたため、日本の皆さんのためにプレーできる機会があることにとてもワクワクしています」と述べ、釜石、熊谷、静岡、そして東京の試合会場でたくさんの応援を期待する。
今月には、選手やスタッフで「オーストラリアでの勝利の後、チームにどのようなパワーやモメンタムがもたらされたか」をディスカッションする機会を設けたとのことで、参加した選手全員が「自分たちのするべきことを続け、個々の責任に向かって加速すること」に重大な必要性を感じたようだと指揮官は語る。「これは、チームとしてより前進するための良い兆しだと言えるでしょう」
ワールドカップへ向けての重要なテストマッチ。ラグビー女子日本代表の熱いパフォーマンスと多くのファンの応援で、『SAKURA WAVE』を巻き起こしたい。