国内 2022.05.08

ブレイブルーパスが最後30フェイズ重ね逆転勝ち ブルーレヴズとの熱闘制しプレーオフへ弾み

[ 編集部 ]
ブレイブルーパスが最後30フェイズ重ね逆転勝ち ブルーレヴズとの熱闘制しプレーオフへ弾み
プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたブレイブルーパスのジェイコブ・ピアス(撮影:福地和男)


 リーグワン・ディビジョン1のレギュラーシーズン最終戦を前にプレーオフ進出が確定していた4位の東芝ブレイブルーパス東京は、5月8日、静岡・ヤマハスタジアムで静岡ブルーレヴズに33-29と逆転勝ちし、クライマックスのノックアウトステージへ向け弾みをつけた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で5試合戦えなかった静岡ブルーレヴズも、ホームでの今季ラストゲームに燃えていた。
 前半12分、スクラムを起点にテンポよく攻め込み、SOサム・グリーンが軽快なステップでディフェンスを破り先制した。34分には、その数分前にブレイクダウンのファイトでチームをピンチから救っていた南アフリカ代表のNO8クワッガ・スミスが、今度はアタックで魅せる。仲間が蹴ったショートパントをダイレクトキャッチすると、ハーフウェイから抜けてゴールへ走り切った。

 対する東芝ブレイブルーパス東京は、23分と39分にゴールに迫り、SO松永拓朗とWTBジョネ・ナイカブラがトライゲッターとなり、2点差に詰めて折り返す。そして、後半早々には、敵陣深くに入ってのスクラムからNO8山本浩輝がサイドアタックでゴールラインを割り、逆転した。

 しかし、静岡ブルーレヴズは45分(後半5分)にスクラムでやり返してペナルティゴールで2点差に詰め、相手にイエローカードが出たあとの58分にもゴールに迫って怒涛の攻撃からCTBヴィリアミ・タヒトゥアがフィニッシャーとなり、ゲームをひっくり返した。さらに、68分には、FL舟橋諒将がゲインしてオフロードでSH田上稔につなぎ、連続トライで10点差をつけた。

 それでも、東芝ブレイブルーパス東京は粘り、終盤の79分、敵陣深くでのPKから攻めてLOジェイコブ・ピアスがインゴールに押さえ、コンバージョンも決まり3点差となった。
 そして、ホーンが鳴ってから約7分間ゲームは続き、反則の繰り返しでイエローカードを提示され1人少なくなった静岡ブルーレヴズに対し、東芝ブレイブルーパス東京は根気よく攻め続け、最後、30フェイズ重ねたアタックをCTBジョニー・ファアウリがフィニッシュし、劇的な逆転勝利となった。

 ディビジョン1の上位4チーム(東京サントリーサンゴリアス、埼玉パナソニックワイルドナイツ、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、東芝ブレイブルーパス東京)は2週間後から始まるプレーオフトーナメントに進出。
 ブレイブルーパスは、5月21日に東大阪市花園ラグビー場でおこなわれる準決勝でトップ通過のサンゴリアスと対戦する。

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