横河武蔵野がゴールデンウイーク合宿を実施。地域貢献活動と強化練習を両輪に走り出したチームの決意
トップイーストリーグAグループの横河武蔵野アトラスターズが、4月29日から5日間、本拠地(東京・武蔵野市)で地域貢献活動と強化練習を両輪としたゴールデンウイーク合宿を実施した。
横河武蔵野はフル就業の社員選手を中心に構成されたクラブチーム。残業や出張など、業務との両立のためにすべてのメンバーが揃う機会が少ないことが悩みのひとつだ。
そこでチームは3月のキックオフミーティング合宿に引き続き、ゴールデンウイークを有効活用し、全員で集まってハードワークしようと考えた。
合宿初日、早朝練習を終えてオフィシャルポロシャツに着替えた選手たちが武蔵野陸上競技場に向かった。『ファミリースポーツフェア2022』(主催:武蔵野市教育委員会・武蔵野市スポーツ推進委員協議会)の開催サポートとして20名の現役選手がラグビー体験コーナーのキック指導をおこなった。
また別の20名以上の選手とスタッフが競技場から2グループに分かれて歩き出した。三鷹駅と吉祥寺駅周辺で清掃ボランティア活動をおこなうためだ。
日々転がる楕円球を追っている集団だけあって、死角に捨てられた小さなゴミにも素早く反応し、「我先に」と夢中になって拾っていた。
横河武蔵野は、社会貢献、特に地域への取り組みを加速させており、このようなイベントを通じて少しでも地域に貢献できる集団でありたいとしている。
今後も地域に根差したさまざまなボランティア活動を実施していく。
今シーズン、チームは新体制指導陣のもと始動した。CTB松下修士新キャプテンがバイスキャプテンに選んだのはLO松野泰樹(24歳)とWTB/FB青木大(29歳)の2人。それぞれFWリーダー、BKリーダーを務める。
FWリーダーの松野は、小学校でキャプテン、中学校でバイスを務めた経験がある。
「今シーズンはFW戦で勝とうと話している。アタックもディフェンスもFWでコントロールできるくらいまで行きたい。昨シーズンのセコム、ヤクルト、東京ガス戦では、モールトライを取るより取られた本数のほうが圧倒的に多かった。それがなければチーム力としては変わらない。『モールでトライを獲らせないこと』が、LOでありFWリーダーである自分の役割だと思っています」と意気込む。
BKリーダーの青木は、高校時代にバイスを務めた経験がある。
「今シーズンは、誰が出ても横河のアタックを体現できるメンバーが揃ったBK、前にもゲインできるし、外にもボールを運べる総合力が高いBKを目指します」と展望を語った。
春季オープン戦2試合目は5月15日、清水建設江東ブルーシャークスと戦う。
「上のカテゴリーのチームなのでハードな試合になると思うが、自分たちの実力を知る良い機会なので、まずは、いま練習していることをどれだけやり切れるかにフォーカスしたい。勝って反省できればベストかと思います」と話す。
5月29日には、トップイーストリーグBグループの富士フイルムビジネスイノベーション(以下、富士フイルムBI)とオープン戦を予定している。
それに先立ち、両チームは本合宿の2日目にFW合同練習をおこなった。
富士フイルムBIの砂田晃徳ゼネラルマネージャーは、「本日もこのような貴重な機会をいただき感謝申し上げます。今シーズンは新たに8人の新人が加わり、『Raise The Standard』をスローガンに、必ずトップイーストA昇格を果たします。次戦の横河戦では、3月から準備してきたことがどこまでやり切れるのか、本当に楽しみです」と話した。
PR佐野勝洋も続く。
「今回の合同練習を通して、FWとしての課題を見つめ直す良い機会をいただくことができました。スクラムセッションでは、横河さんのまとまりのあるスクラムの圧力を受けた。5月29日の試合では、今日の練習での課題を修正し、チャレンジャーとして良い試合ができるよう、準備をしたいと思います」
横河武蔵野の春季オープン戦次戦は5月15日、敵地(神奈川・横浜市)でブルーシャークスと対決する。
※詳しい試合情報は横河武蔵野アトラスターズ公式ホームページでご確認ください。