清水建設江東BSが今季初登場のクリタWG昭島に勝利 花園近鉄Lは奮闘のマツダSA広島下す
チーム内に新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が複数発生した影響により、「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」(ディビジョン3)で開幕から2試合連続戦えずにいたクリタウォーターガッシュ昭島が、2月6日に東京・秩父宮ラグビー場でようやくシーズンのキックオフを迎えたが、清水建設江東ブルーシャークスに24-38で敗れた。
ウォーターガッシュは序盤からキャプテンのFL石井洋介を中心にアグレッシブで、FL平井伸幸などがブレイクダウンで奮闘、オーストラリア代表25キャップのNO8ネッド・ハニガンらがハードワークと積極的な声掛けでチームを鼓舞した。
そして、前半14分に敵陣深くに入ると、ラインアウトからサインプレーを決め、一気にモールで押し込み先制する。
しかし、20分、自陣深くでのハンドリングエラーからブルーシャークスにチャンスを与えてしまい、失点で流れを変えられた。
一方、実戦でのリーグワン初勝利を狙ったブルーシャークスもハングリーで、攻守に激しかった。
36分にFBコンラッド・バンワイクのペナルティゴール(PG)で勝ち越すと、37分には自陣からCTBディック・ウィルソンが突破して大きくゲインし、サポートもついてチャンスとなり、すばやいリサイクル後、バンワイクのキックパスからWTB野田涼太がトライを決めた。
ウォーターガッシュも食らいつき、前半最後、敵陣22メートルライン内のスクラムから攻めるチャンスを得ると、FB河野友希が小回り鋭い走りでゴールに迫り、最後はSH大政亮が間隙を突いてインゴールにねじ込み、コンバージョン成功で1点差に詰めて折り返した。
しかし、後半の立ち上がりがよかったのはブルーシャークスで、PGで加点後、48分(後半8分)にはスクラムから展開してFBバンワイクがトライ。元日本代表のNO8安藤泰洋などがブレイクダウンで奮闘し、さらにチームは活気づいた。
その後、プレッシャーをかけられたウォーターガッシュは反則を多発し、ブルーシャークスのペースとなって徐々に点差が開く。ウォーターガッシュは終盤にFWのパワープレーなどで2トライを奪い返したが、勝ったのはブルーシャークスだった。
同日、広島のバルコムBMWスタジアムではディビジョン2のマツダスカイアクティブズ広島×花園近鉄ライナーズがおこなわれ、ライナーズが50-19で勝っている。
ライナーズは序盤にモールの強さを活かして得点を重ね、2季目のWTB片岡涼亮らが躍動、日本代表のCTBシオサイア・フィフィタやFBセミシ・マシレワなども力強い走りを見せ、計8トライを挙げた。
一方のスカイアクティブズも奮闘し、ゴール前のFW勝負やCTB李修平のインターセプト、ドライビングモールで3トライを獲得。攻撃力高いライナーズ相手にディフェンスでもしぶとさを見せ、最後まで果敢にチャレンジし続けた。