トヨタヴェルブリッツが東芝ブレイブルーパス東京に競り勝つ 3部ではシャトルズ愛知が大勝
東京・駒沢オリンピック公園で1月29日、「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」のディビジョン1・第4節、東芝ブレイブルーパス東京×トヨタヴェルブリッツがおこなわれ、ヴェルブリッツが33-23で競り勝った。
ヴェルブリッツはこれまで、新型コロナウイルス感染症の影響による2試合中止(不戦勝)で勝点10を得ていたが、実戦で勝ったのは今季初めて。
一方のブレイブルーパスは、1つの不戦勝を含め2勝2敗となった。
先制したのは東芝ブレイブルーパス東京だった。前半10分、ラインアウトからモールでゴールに迫り、ボールを手にした主将のSH小川高廣が俊敏な動きでディフェンスを抜けインゴールに飛び込んだ。その後、SOトム・テイラーがコンバージョンとペナルティゴール(PG)で加点する。
10点を追うトヨタヴェルブリッツは29分、WTB岡田優輝が22メートルライン手前から切り込んでそのままゴールへ走り抜け、トライを奪い返した。
その後、相手にPGで突き放されたが、34分にはラインアウトからモールで押し込み得点。SOティアーン・ファルコンがコンバージョンを連続で決め、前半最後にはPGでも加点し、17-13と逆転して折り返した。
後半早々、日本代表WTBでもあるブレイブルーパスのジョネ・ナイカブラが鋭い走りでゴールへ駆け抜け、試合をひっくり返したが、ブリッツは3分後にPGで同点とする。
その後、両チームともPGでスコアを動かし、23-23で迎えた61分(後半21分)、ブレイブルーパスに反則があり、ヴェルブリッツのSOファルコンが敵陣10メートルラインからショットを決め、勝ち越した。
そして、65分、ヴェルブリッツは自陣深くでボールを奪い返すと、SH福田健太がカウンターで独走、ブレイブルーパスの元ニュージーランド代表CTBセタ・タマニバルが追いかけてゴール前で捕まえたものの、危険なタックルだったためイエローが提示され、川原佑レフリーはペナルティトライを宣告した。
ヴェルブリッツはその後、粘り強いディフェンスも発揮し、リードを守り切った。
同日、山口県の維新みらいふスタジアムではディビジョン3の試合がおこなわれ、新型コロナウイルス感染症の影響で開幕から2試合連続中止(不戦勝)となっていた豊田自動織機シャトルズ愛知が登場。中国電力レッドレグリオンズと対戦し、67-19と圧倒している。
シャトルズはドライビングモールの強さを発揮し、CTBジョシュ・マタヴェシのプレーメイクも光り、前半途中から入ったWTB齋藤大朗はひとりで5トライを決める活躍だった。