国内 2021.12.18

慶大が全国大学選手権準々決勝進出 9年ぶり出場の近大惜敗

[ 編集部 ]
慶大が全国大学選手権準々決勝進出 9年ぶり出場の近大惜敗
堅いディフェンスで慶大を苦しめたブルージャージーの近大(撮影:松本かおり)


 第58回全国大学ラグビー選手権大会は12月18日に4回戦がおこなわれ、伝統校の慶應義塾大学(関東大学対抗戦Aグループ 4位)は9年ぶりの出場となった近畿大学(関西大学Aリーグ 2位)と東京・秩父宮ラグビー場で対戦し、13-10で競り勝った。

 前半は近大の堅いディフェンスに苦しんでいた慶大だったが、3-0で迎えた後半早々、スピードに乗って後方から走り込んできたFB山田響がFL今野勇久からの折り返しのパスを受けて抜け、この試合最初のトライを決めた。SO中楠一期のコンバージョンも決まり、10-0とした。

 対する近大は56分(後半16分)、ゴール前でPKを得ると、右にスペースを見つけたSO半田裕己がすぐに仕掛けてキックパスを放ち、フリーのWTB植田和磨がキャッチしてインゴールに押さえ、5点を奪い返した。

 その後、慶大にペナルティゴール(PG)で8点差とされた近大だったが、65分、FL宮本学武がハーフウェイからブレイクスルーで敵陣深くに入り、連続攻撃でチャンスを広げ、最後はPR辻村翔平がピック&ドライブでインゴールにねじ込み、トライが認められ3点差に詰めた。

 そして、試合終了間際の79分、トライ数が多い近大は、ハーフウェイ中央でペナルティを得ると、キャプテンのCTB福山竜斗が自陣からPGを狙った。しかし、右に外れ同点とはならず。近大はラストアタックでも果敢に攻めたが、パスがスローフォワードと判定された直後、ノーサイドの笛が鳴り、慶大の勝利となった。

 準々決勝進出となった慶應義塾大学は、26日に埼玉・熊谷ラグビー場で東海大学(関東大学リーグ戦1部 1位)と対戦する。

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