各国代表 2021.11.07

イングランドは主将がコロナ陽性で欠場もトンガを圧倒。ローマではNZが勝利。

[ 編集部 ]
イングランドは主将がコロナ陽性で欠場もトンガを圧倒。ローマではNZが勝利。
トンガ戦で独走するイングランドのベン・ヤングス(Photo: Getty Images)


 2023年のラグビーワールドカップで日本代表と同組に入るイングランド代表(現世界ランキング4位)は、現地時間11月6日に地元トゥイッケナムでオータム・ネーションズシリーズの初戦を迎え、トンガ代表(同15位)と対戦し、69-3と圧倒した。

 イングランド代表はSOで先発予定だったキャプテンのオーウェン・ファレルが新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応を示したため欠場となったが、10番をつけた25歳のジョージ・ファーバンクや後半途中からSOに入った22歳のマーカス・スミスが落ち着いてプレーメイク。ゲームキャプテンを務めたFLコートニー・ロウズはインターセプトで独走したトンガ選手を懸命に追いかけてトライセービングタックルを決めるなど、チームを鼓舞した。

 イングランドは立ち上がりの2分に敵陣深くに入ると、右外でボールをもらった23歳の新鋭WTBアダム・ラドワンがタックラーをかわして先制。けがを乗り越えて1年8か月ぶりに代表戦出場となったCTBマヌー・トゥイランギも躍動し、110キャップ目となったベテランSHベン・ヤングスはスクラム時にプレッシャーをかけてボール奪取し50メートル以上走り切るなど奮闘した。終盤にはトンガにレッドカードが出て数的有利のイングランドが勢いを増し、最後はこの試合がデビュー戦となった24歳のSHアレックス・ミッチェルがチーム11トライ目を決め、快勝となった。

イタリア戦でトライを決めるニュージーランドのセヴ・リース(Photo: Getty Images)

 先週、ヨーロッパ王者(2021シックスネーションズ優勝)のウェールズ代表を圧倒して世界ランキング1位に返り咲いたニュージーランド代表は、6日にイタリア代表(世界ランク14位)と対戦し、47-9で制している。
 台風の影響によりワールドカップ2019日本大会での対戦は中止となり、そのときの思いもローマでぶつけたイタリア代表だったが、オールブラックスと呼ばれる男たちが7トライを挙げて圧倒。華麗なランニングラグビーで世界中のファンを魅了するオールブラックスだが、この日は、強力なスクラムでプレッシャーをかけて先制し、4つのトライはモールを起点に挙げている。

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