セブンズ 2021.06.21

東京五輪ラグビー最終予選でアイルランド男子が歓喜! 女子はロシアとフランスが出場権獲得

[ 編集部 ]
東京五輪ラグビー最終予選でアイルランド男子が歓喜! 女子はロシアとフランスが出場権獲得
五輪出場権を獲得し一緒に記念写真に納まるアイルランド、ロシア、フランスの選手たち(Photo: Getty Images)


 東京2020オリンピックで実施される7人制ラグビーの最後の出場枠をかけた最終予選(敗者復活戦)が、6月18日から20日にかけてモナコのスタッド・ルイ・ドゥでおこなわれ、男子はアイルランドが悲願の出場権獲得、2枠を争った女子はロシアとフランスが歓喜した。

 6つの各地域予選で上位に入りながらもオリンピック切符に届いていなかったチームに最後のチャンスが与えられ、男子は9チームが最終予選に参加。南米予選で2位だったブラジルとアジア予選3位の中国が新型コロナウイルス等の影響により出場を辞退し、アフリカ予選2位のウガンダはモナコに到着してからのコロナ検査で複数の選手に陽性反応が認められたため、戦えず涙をのんだ。

 男子は2組に分かれてプール総当たり戦を実施し、各組で上位に入った4チームがノックアウトステージに進出。準決勝ではフランスがサモアを31-0と圧倒し、アイルランドは香港を28-5で退け、決勝に進んだ。

フランスに逆転勝ちで夢をつかんだアイルランド
(Photo by Giorgio Perottino – World Rugby/World Rugby via Getty Images)

 決勝は、フランスが前半を5点リードして折り返したものの、アイルランドは後半2分と4分にスピードスターのジョーダン・コンロイが連続トライを決め、逆転して流れを変えた。そして残り1分を切り、9点ビハインドで焦るフランスがパスを乱し、アイルランドに追加点が生まれて勝負あり。フランスは最後にトライを奪い返したものの、28-19でアイルランドが歓喜した。

 7人制ラグビーは2016年のリオデジャネイロ大会からオリンピック正式競技となり、アイルランドは男女通じて初の出場権獲得となった。

フランス女子は圧倒的攻撃力を見せ、守っては5試合すべて無失点(Photo: Getty Images)

 女子の最終予選は、コロナの影響で渡航が困難となったジャマイカ(北米予選2位)が不参加となり、11チームで実施。プールステージを突破した8チームがノックアウトトーナメントに進んだが、ヨーロッパ勢のロシアとフランスがレベルの違いを見せつけ、最後はロシアがカザフスタンを相手に38-0と快勝、フランスは香港を51-0と圧倒し、東京へ行くことが決まった。

 女子のフランス代表は2大会連続のオリンピック出場。ロシアは男女通じて初の快挙であり、2016年のリオ大会は最終予選の決勝で涙をのんでいた女子ロシア代表が悲願達成となった。

 東京オリンピックの7人制ラグビーは東京スタジアムが会場となり、7月26日~28日に男子の試合を実施、女子の試合は7月29日~31日におこなわれる。

 出場チーム(男女各12チーム)は以下のとおり。

笑顔あふれるロシア女子(Photo by Giorgio Perottino – World Rugby/World Rugby via Getty Images)

<東京2020オリンピック ラグビー 男子出場チーム>
日本(開催国)、フィジー、アメリカ、ニュージーランド、南アフリカ(以上、ワールドセブンズシリーズ2018-2019のトップ4)、韓国(アジア)、オーストラリア(オセアニア)、ケニア(アフリカ)、イギリス(欧州)、カナダ(北米)、アルゼンチン(南米)、アイルランド(最終予選勝者)

<東京2020オリンピック ラグビー 女子出場チーム>
日本(開催国)、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、オーストラリア(以上、ワールドセブンズシリーズ2018-2019のトップ4)、中国(アジア)、フィジー(オセアニア)、ケニア(アフリカ)、イギリス(欧州)、ブラジル(南米)、ロシア(最終予選勝者)、フランス(最終予選勝者)

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