ついに日本代表が帰ってくる! 6.12サンウルブズ戦 見どころをチェック【日本代表戦、B&Iライオンズツアー J SPORTSで全試合配信】
ライオンズ戦に向けた貴重な実戦機会。バックロー、CTB陣、10番争いも注目
今回のサンウルブズ戦はジャパンにとって久しぶりの実戦であり、ライオンズ戦を前にした唯一の試合機会だ。そのため、より多くの代表選手に少しでも長くプレータイムを持たせるべく、別府合宿に参加した日本代表スコッドから9名をサンウルブズ側に加えて、紅白戦に近い形で実施されることになった。ライオンズ戦に向けた数少ないアピールの場だけにどの選手も並々ならぬ意気込みで臨んでくるのは明らかであり、手の内を知る者同士ゆえに地力が表れやすい側面もある。むろんサンウルブズメンバーとして招集された面々にとってもまたとないチャンスで、単なる対戦相手で終わるつもりはないだろう。同ポジションでのせめぎ合いやセットプレーの仕上がり具合、新戦力との連携など、見どころは尽きない。
先述したLOとWTB以外のポジションで興味がふくらむのは、リフレッシュのため今回は選出を見送られた堀江翔太、流大が2019年大会で先発を務めたHOとSHだ。HOでは前回大会を経験している坂手淳史を、帝京大の後輩である堀越康介が追いかける構図か。SHは10キャップを持つ茂野海人がリードしている状況だが、ユース時代から次世代のジャパンの9番候補と評されてきた齋藤直人に期待する声も多い。
マッチアップという点では、名手が並ぶFW第3列で激しいバトルが繰り広げられそうだ。日本代表はキャプテンのリーチをはじめ、ピーター・ラブスカフニ、アマナキ・レレィ・マフィ、さらには抜群の推進力を誇るテビタ・タタフに仕事人の小澤直輝と、組み合わせが楽しみなキャラクターがそろう。一方のサンウルブズ側も、今回のキャプテンに指名された“ミスター・サンウルブズ”、エドワード・カークを筆頭に、布巻峻介、日本代表から回ったベン・ガンターと、インパクトある顔ぶれになった。
そのほか、中村亮土&ファエレ ティモシーの鉄壁コンビに新顔のシェーン・ゲイツが加わったジャパンのCTB陣に対し、今年10月の代表資格取得を嘱望されるディラン・ライリー、高校時代から大器と謳われてきた梶村祐介がどんなプレーを見せるかも焦点のひとつだ。こちらも天才と称され代表定着を待望されてきた山沢拓也と、田村優、松田力也の司令塔対決にも、多くの関心が集まるだろう。
この試合のために再結成されたサンウルブズを率いるのは、2020シーズンのスーパーラグビーで指揮を執った大久保直弥ヘッドコーチと沢木敬介コーチングコーディネーターの2人。2020年の開幕戦でレベルズを撃破するなど短い準備期間で確かな実績を残しており、今回の試合でも存分に選手たちのポテンシャルを引き出して果敢にチャレンジしてくれるだろう。日本代表も戦法設計の要であるトニー・ブラウンアシスタントコーチがスーパーラグビートランスタスマンに出場するハイランダーズを離れて別府合宿に参加し、着実に準備を重ねてきた。2023年ワールドカップへ向けた旅の第一歩となる一戦。必見だ。
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