国内 2021.05.14

ペレナラのドコモ退団公式発表。「思い出深い旅だった。マタネ」。マピンピも古巣復帰。

[ 編集部 ]
ペレナラのドコモ退団公式発表。「思い出深い旅だった。マタネ」。マピンピも古巣復帰。
ドコモ旋風の立役者となり、ファンのハートをつかんだTJ・ペレナラ(Photo: Getty Images)


 今週初めに母国ニュージーランドのラグビー界に復帰することを明らかにしていたTJ・ペレナラのNTTドコモレッドハリケーンズ退団が、5月14日に公式発表された。
 攻守ともにアグレッシブで、献身的なハードワークとリーダーシップでNTTドコモ初のベスト8入りに大きく貢献したペレナラは、もともと1シーズンのみの契約だった。チームは残留を望んだが、ニュージーランド代表SHとして69キャップを持つ29歳のペレナラは、2年後のワールドカップ・フランス大会を目指し、母国に戻ることを決意。ニュージーランドラグビー協会ならびに古巣のハリケーンズと2023年までの契約を結んだ。ラグビーリーグ(13人制)の強豪、シドニー・ルースターズも獲得に動いていたが、13人制には転向せず、引き続き15人制での奮闘を誓う。

 ペレナラはNTTドコモレッドハリケーンズを通じ、「まずはじめに、あたたかくチームに迎え入れてくれたチームとマネジメントに感謝いたします。このチームと過ごす時間が大好きで、チームの一員になれたことを光栄に思います。チームのみんなへ、ここでできた友情は一生のものです。みんなと一緒にプレーできたことは、ありがたく、誇りに思います。またいつか一緒に試合に出られることを願っています」とコメント。そしてファンへ向けても、「いつも応援ありがとうございます。皆さんの応援の熱意はすごく、会場に毎回は来られない状況でも、皆さんがどれだけ応援してくれているのかがわかりました」と感謝を述べている。「最後に、この思い出深い旅に関わってくれたみんなに感謝しています。このチームの一員になれたことを光栄に思います。またいつかここに戻れることを願っています。マタネ。アリガトウゴザイマス」

マカゾレ・マピンピ(左)とオーウェン・ウィリアムスもドコモ退団

 そして、ペレナラと同じく1シーズンの契約だった2019年ワールドカップのヒーロー、南アフリカ代表WTBマカゾレ・マピンピ(30歳)も母国に戻り、古巣のシャークスに復帰する。
 日本のトップリーグでも鮮やかな走りと勝負強さを見せてくれたマピンピは、「レッドハリケーンズのみなさん、会社、そしてファンのみなさん、一年間本当にありがとうございました。とても楽しい一年でした。いつか、日本でまたみんなとラグビーができるように頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。本当にありがとうございました」とコメントしている。
 マピンピは今日にも母国のダーバンに到着し、来週月曜日にメディカルチェックを受け、レインボーカップに参戦中のシャークスに合流する予定。7月、8月には南アに遠征するブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとのテストシリーズなども控えており、短いリフレッシュを経て、南ア代表の活動にも入っていく。

 そして、同じく1シーズン在籍したオーウェン・ウィリアムスも日本を離れ移籍する。29歳の元ウェールズ代表SOは、4月下旬にイングランドのウスター・ウォーリアーズと来季契約を結んだことが発表されていた。

 日本人選手では、首の大けがから復活し、レッドハリケーンズで10年過ごしたHO緑川昌樹(32歳)がピリオドを打つ。緑川と同期で10年在籍し、CTB、FLとして奮闘した衞藤陽介(33歳)も引退を決めた。さらに、9年在籍したLO土屋鷹一郎(31歳)とSH秦一平(31歳)、近鉄、豊田自動織機を経て2017年からドコモの一員となっていたHO吉田伸介(36歳)、元セブンズ日本代表のWTB久内崇史(28歳)とNO8秦啓祐(26歳)も退団。そして、6年在籍し、男子セブンズ日本代表の第三次オリンピックスコッドにも名を連ねていたWTBジョセファ・リリダム(31歳)もレッドハリケーンズを去る。

 外国出身選手ではほかに、トップリーグ2021プレーオフ準々決勝で10番を務めたSOマーティ・バンクス(31歳)、1年在籍したPRヘンカス・ファンヴィック(29歳)とFBトム・マーシャル(30歳)も退団が決まった。

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