国内 2021.05.10

引退する五郎丸のほか、元日本代表の山村亮と山本幸輝もヤマハ発動機ジュビロ退団。

[ 編集部 ]
引退する五郎丸のほか、元日本代表の山村亮と山本幸輝もヤマハ発動機ジュビロ退団。
左から山村亮、五郎丸歩、山本幸輝


 2020-2021シーズン限りでの現役引退を表明していた五郎丸歩(35歳)に続き、同じ佐賀工業高校出身で、ヤマハ発動機ジュビロに17年間在籍したレジェンド、山村亮(39歳)も勇退することになった。また、山村や五郎丸と同じく日本代表キャップを持つ山本幸輝(30歳)も8年間過ごしたジュビロを退団する。5月10日に同クラブが公式に発表した。

 山村は関東学院大学を経て2004年にヤマハ発動機ジュビロに入団。トップリーグのリーグ戦出場は歴代最多の173試合で、ベストフィフティーンには2度選出された。ヤマハでは主将を務めたこともある。中学時代までは相撲をやり、複数の相撲部屋から勧誘されたというエピソードを持つ山村は、のちに日本を代表するパワフルなスクラメイジャーとなり、桜のジャージーを着て2003年と2007年のワールドカップにも出場した。日本代表39キャップ。ヤマハで17年間、常に全力疾走してきた“亮さん”は、チーム関係者によると、現時点ではほぼ引退を決めているという。

 30歳の山本は現役続行と見られており、移籍することになりそうだ。ヤマハでは2019年度に副将を務めるなどチームを引っ張ってきた。2016年に日本代表に初選出され、これまで7キャップを獲得。2019年のワールドカップスコッドには選ばれなかったが、最後まで候補選手のひとりとして名を連ね、2019日本代表のチームソング「VICTORY ROAD(ビクトリーロード)」を発案して団結力を高めた貢献者である。そして、山本の日本代表復帰を期待するファンは多い。

 五郎丸は2015年のワールドカップで大活躍し、日本にラグビーフィーバーをもたらしたスターであり、引退発表は多くのメディアで取り上げられた。
 トップリーグでは、リーグ戦歴代最多の1282得点を記録。ベストフィフティーンには5度選出され、得点王とベストキッカーにはそれぞれ3度輝いた。現役中、レッズ(オーストラリア)やトゥーロン(フランス)に移籍してヤマハを離れた時期もあったが、最後は2008年に入団した古巣でラグビー選手としてのキャリアを終えた。

 そのほか、10年在籍したWTB田中渉太(34歳)とHO名嘉翔伍(32歳)、7年在籍したFL粟田祥平(29歳)も退団が決定。さらに、6年在籍して副将を務めたこともある元ジュニア・ジャパンのFL西内勇人(28歳)と、弟のPR西内勇二(26歳/4年在籍)もジュビロを去ることになった。外国人選手では、オーストラリア出身のWTBシオネ・トゥイプロトゥ(24歳)とアイルランド出身FLパディ・バトラー(30歳)の退団が決まった。

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