国内 2021.04.04

トップチャレンジリーグは豊田自動織機が優勝 近鉄は2位でトップリーグプレーオフへ

[ 編集部 ]
トップチャレンジリーグは豊田自動織機が優勝 近鉄は2位でトップリーグプレーオフへ
大学王者・天理大を今春卒業し、早くも近鉄デビューを果たしたシオサイア・フィフィタ(撮影:早浪章弘)


 4月3日、トップチャレンジリーグの順位決定戦があり、滋賀県東近江市の布引グリーンスタジアムでおこなわれた上位チームの戦いは、コカ・コーラレッドスパークスが清水建設ブルーシャークスに47-21、豊田自動織機シャトルズが近鉄ライナーズに36-17で勝利。1位:豊田自動織機、2位:近鉄、3位:コカ・コーラ、4位:清水建設の順位が決まった。

 この4チームは4月17日から始まるトップリーグのプレーオフトーナメントに出場する。

3位・4位決定戦。前半に2トライを挙げたコカ・コーラのウィル・マンゴス(撮影:早浪章弘)

 2試合を通して、強風が吹きあれた布引グリーンスタジアム。各チームとも、風の対策に手を焼いた。

 第1試合の3位・4位決定戦、コカ・コーラは風下での前半だったが2分にWTB石垣航平が先制トライ。
「風下で選手がしっかりボールを運んでくれた」と向井昭吾部長兼監督。前半15分で3連続トライを決め、主導権を握る。逆に風上に立った後半は「風でボールが流れてしまった」(向井監督)。追加点をあげるまでに時間はかかったが、最終的に47-21で危なげない勝利を飾った。


 優勝決定戦の第2試合は、セットプレーと早い仕掛けで上回った豊田自動織機が36-17で快勝した。
 前半、風下の織機。近鉄SOクウェイド・クーパーのキックをキャッチすると、NO8タレニ・セウ、HO佐藤慶ら縦に強い選手が小気味よく前に出てボールを継続。FB大道勇喜が大きくゲインすると、CTBトゥシ・ピシは近鉄CTB陣の間にできた凸凹を見逃さなかった。ギャップをついて抜け出し、WTB松井健斗がトライ。開始1分43秒でのノーホイッスルトライだった。

「気持ちの入ったほうが勝つと思っていた。いい入りができた」(LO中村大志副将)

 織機はその後も、前に出る勢いで上回る。近鉄も6分、新加入のCTBシオサイア・フィフィタ(天理大出身)がゴール前にチップキック、WTB片岡涼亮が押さえてトライを返す。畳みかけたかった近鉄だったが、タッチキックが飛びすぎてインゴールを割るなど、風を味方につけられない。逆に織機は着実にボールを支配。
 スクラムでも近鉄に圧力をかけた。
 21分にはSOフレディー・バーンズがパスをインターセプトして50メートル独走トライ。勝利の天秤は大きく織機に傾いた。

 後半開始直後、近鉄が集中力高く攻める時間帯もあったが、青いジャージーが低く激しく刺さり、ピンチの芽を摘み取る。その後もゲニア、クーパーの元オーストラリア代表HB団が劣勢を挽回すべく個で奮闘するも、組織プレーで織機が上回り、36-17で近鉄を下し、トップリーグプレーオフへ1位通過を決めた。

 ルーキーで公式戦初出場を飾った近鉄のCTBフィフィタは、「大学の試合とはフィジカル、スピードが違う。たくさんミスもしたので、2週間で修正したい」。ほろ苦いデビューとなった。

 近鉄・有水剛志ヘッドコーチ(HC)は「織機のやってくることは想定内。力の差はなく、自分たちのラグビーを出し切ったのが織機で、出させてもらえなかったのが近鉄」と総括。織機の徳野洋一HCは「きめ細やかなプレーを80分間やり通すため、この1年、何度も何度もデモンストレーションを重ねた。チームルールで上回れたと思う」。

 大一番に「らしさ」を発揮したチームが勝者となった。

 なお、広島県総合グランドラグビー場でも2試合がおこなわれ、5位・6位決定戦は、釜石シーウェイブスが29-22で栗田工業ウォーターガッシュに勝利。7位・8位決定戦は、九州電力キューデンヴォルテクスがマツダブルーズーマーズに50-7で快勝した。

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