豊田自動織機がコカ・コーラに快勝 トップチャレンジリーグB組1位通過へ
ジャパンラグビー「トップチャレンジリーグ 2021」のBグループ第4節、豊田自動織機シャトルズ×コカ・コーラレッドスパークスの試合が3月7日に愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でおこなわれ、39-19で豊田自動織機が勝った。
豊田自動織機はこれで3勝0敗。3勝1敗で一足先にグループ総当たり戦を終えたコカ・コーラと総勝点15で並び、直接対決を制したため、Bグループ1位が決まった。
豊田自動織機は立ち上がりよく、前半6分にゴールに迫り、突っ込んだFLトコキオ ソシセニからオフロードパスをもらったWTBリサラ シオシファが先制。12分にはCTBトゥシ・ピシが軽快な動きでディフェンスを破り、連続トライとなった。ボールをキープして敵陣でプレーする時間が長かった豊田自動織機は、28分にもテンポよくつなぎ、FB大道勇喜がフィニッシュ。ハーフタイム前にはラインアウトからモールで押し込み、22-0とリードを広げた。
豊田自動織機のしぶといディフェンスに苦しんでいたコカ・コーラは、後半に反撃し、一時8点差まで詰めたが、豊田自動織機はFWのパワープレーで加点して流れを引き戻し、終盤にはゴール前のスクラムで押し勝ってからトライを奪い、粘るコカ・コーラを突き放した。
ブレイクダウンではFL小原稜生らがターンオーバーを連発するなど、接点のファイトも光った。
敗れたコカ・コーラの向井昭吾監督は、「試合の入りで受けてしまったのがすべて。(相手の)外国人選手に対して対策を立てて臨んだが、実際にやってみると、腕の長さなど、想定していた以上の違いがあった」と試合を振り返る。
豊田自動織機の徳野洋一ヘッドコーチは、「コーラには昨季のトップチャレンジリーグで負けていて、何が何でも勝ちたいと思って臨んだ相手。結果が出たことは嬉しいが、内容は満足していない。(後半、反撃を許したのは)相手どうこうではなく、自分たちの問題。これから修正していきたい」と述べ、3月13日の最終節・マツダブルーズーマーズ戦、その後の順位決定戦、そして、トップリーグチームへの挑戦を見据える。
豊田自動織機とコカ・コーラは、Bグループ(5チーム参加)の1位、2位が確定で、トップチャレンジリーグ全体のベスト4入りが決まり、トップリーグのプレーオフトーナメント(4月17日~)に出場する権利を獲得している。
Aグループ(4チーム参加)は現在、近鉄ライナーズが2勝0敗(総勝点10)で1位。2位は1勝1敗(総勝点5)の釜石シーウェイブスだが、同じく1勝1敗で総勝点4の3位・清水建設ブルーシャークスは2月28日におこなわれた釜石との直接対決に勝っており、最終節の結果次第では順位が逆転する可能性がある。釜石は3月13日の近鉄戦がAグループ最終戦で、清水建設は14日に、現在最下位(0勝2敗:総勝点0)の栗田工業ウォーターガッシュと対戦する。
AグループとBグループの同ランク(上位・下位)のチームが激突する順位決定戦は、3月20日・21日が第1節、そして4月3日(または4日)に最終順位決定戦がおこなわれる(Bグループ5位は全体の9位となり、順位決定戦には参加しない)。