クボタが東芝に快勝、ドコモも2連勝。三菱重工相模原はサニックスに逆転勝ち
ジャパンラグビートップリーグ2021は2月27日に第2節の3試合がおこなわれ、東京・秩父宮ラグビー場で開催された東芝ブレイブルーパス×クボタスピアーズの試合は、39-7でクボタが制した。
クボタは2連勝でボーナスポイントも獲得し、総勝点10。東芝は2連敗(総勝点1)となった。
クボタは前半24分、粘り強く守っていた東芝に対して15フェイズ重ね、CTB立川理道がディフェンスを破り先制した。
東芝は前半、2度のトライチャンスがあったが、エラーと反則で好機を逃した。
7-0で折り返したクボタは後半開始早々、カウンターでWTBゲラード・ファンデンヒーファーがキックし、チェイスしたFB金秀隆がトライ。
その後、ペナルティゴールで加点したあと、56分(後半16分)にはSH井上大介がインターセプトから独走してリードを広げ、63分にはラインアウトからドライビングモールでトライを奪い、勝負を決めた。
東芝は68分にFB豊島翔平が快足を飛ばしてゴールに持ち込み、意地を見せたが、クボタは最後までプレッシャーをかけ続け、終盤にも1トライを追加してボーナスポイントを確保した。
快勝したクボタの立川キャプテンは、「準備したことが出せた。アタック、FWのセットピース、試合をコントロールして進められたことで最後突き放せた。特にアタックはいろんな形でできた。チャンスがあればどこからでも攻めようと言っていた。それが最後のトライにもつながった」と試合を振り返った。
一方、東芝のゲームキャプテンを務めたリーチ マイケルは、「80分、プライドを前面に出せた。だが、アタックに切り替えたとき、自分たちのテンポが崩れてしまった」と悔やむ。クボタのFWはサイズもフィットネスもあるため、「テストマッチの南アのように戦ってくる」と警戒し、準備したが、勝利を手にすることはできなかった。「個人的に感じたのは、トップリーグのレベルが上がっているということ」と語り、これからも厳しい戦いになることを覚悟する。
大阪・ヤンマーフィールド長居では、NTTドコモレッドハリケーンズがNECグリーンロケッツを38-19で下し、2連勝(総勝点8)となった。
第1戦に続き、ニュージーランド代表SHでもあるTJ・ペレナラが躍動した。
前半10分にドライビングモールで先制したドコモ。35分にも敵陣深くへ攻め込み、ペレナラがキックで転がしたボールをWTB山本貫太がインゴールで押さえた。
後半、NECに反撃され、最大19点リードを5点差まで詰められたドコモだったが、67分、マイボールのラインアウトは乱れたものの、こぼれ球を拾ったペレナラがゴールへ駆け抜け、貴重な追加点を獲得した。“ノッた”ペレナラは71分にもトライゲッターとなり、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。
NECは2連敗(総勝点0)。
福岡・グローバルアリーナでは、三菱重工相模原ダイナボアーズが宗像サニックスブルースに30-23で逆転勝ちした。
三菱重工相模原は昨シーズン、NECを倒してトップリーグ初勝利を遂げており、そのとき得た自信は今シーズンにもつながっている。
三菱重工相模原は今季これで1勝1敗(総勝点4)。宗像サニックスは2連敗(総勝点1)となった。
前半を13-23で折り返した三菱重工相模原だが、ペナルティゴールで点差を詰め、62分には前半のファーストトライを再現するかのように、元ニュージーランド代表SOコリン・スレイドのキックからCTBマット・ヴァエガがファイブポインターになった。
そして同点で迎えた69分、三菱重工相模原は敵陣22メートルライン内に入って攻め、またもスレイドがキックを駆使し、WTB関本圭汰がインゴールに押さえ、これが決勝点となった。