悲願の日本一目指す御所実が報徳学園を下す　國學院栃木と秋田工も2回戦へ

　昨年度準優勝で悲願の日本一を目指す御所実業（奈良）は、第100回全国高校ラグビー大会の1回戦で同じ近畿地区の報徳学園（兵庫）と対戦し、24－5で競り勝った。
　前半9分にPGで先制した御所実。その後、報徳学園の粘り強いディフェンスに苦しんだが、ハーフタイム前にNO8蓑洞功志のゲインで敵陣深くに入り、連続攻撃、PR小林龍司がパワフルに突っ込んで報徳学園の壁を壊し、追加点を奪った。
　報徳学園は反撃を試みるも、御所実の守りは堅かった。
　10－0で折り返した黒いジャージーの奈良県代表は、後半14分にもゴール前のパワープレーで得点しリードを広げると、20分にはLO中森樹生が報徳学園のパスをインターセプトしてゴールへ走り切り、勝負あり。
　報徳学園は終盤に1トライを奪い返したが、熱闘を制したのは御所実だった。

　御所実業が登ったヤマの隣で2回戦に進んだのは國學院栃木（栃木）だ。12月28日の1回戦で名護（沖縄）を75－7と圧倒した。
　先制したのは名護だった。前半2分、敵陣22メートルライン手前でサインプレーが決まり、SH屋部旺成が抜けてチーム全員で歓喜した。
　しかし國學院栃木は、6分にラインアウトからモールで押し込みトライを挙げると、8分にはNO8吉田爽真、CTB千葉央貴の力走後、テンポよくボールを動かし、WTB青栁潤之介が右外を振り切りコーナーにフィニッシュした。國學院栃木はさらに21分、SO伊藤龍之介が切り込んでオフロードでLO佐藤大地につなぎ、背番号4がディフェンダーにからまれながらも力強く前進して貴重な追加点を獲得。24分にもSO伊藤の力走で敵陣深くに入ると、すばやくリサイクルしてWTB青栁龍之介がフィニッシャーとなった。
　國學院栃木は28－7で迎えた後半にもスピードとパワーを発揮し、7トライを追加して大勝となった。

　最多68回目の出場となった秋田工業（秋田）は東海大静岡翔洋（静岡）と1回戦であたり、68－0で快勝した。
　序盤は東海大静岡翔洋が攻め込んだが、秋田工の守りは堅かった。
　耐えた秋田工は前半7分、ブレイクダウンでターンオーバーし、FL高橋勇斗がゴールへ走り切り先制した。10分には自陣から攻め上がり、WTB淡路泰生がタックラーを振り切って追加点を挙げた。
　その後、敵陣深くに入ってもミスでチャンスをつぶした東海大静岡翔洋に対し、秋田工は19分にもゴールに迫ってLO冨野泰空がトライを獲得。22分にもFL高橋がインゴールに持ち込んで点差を広げると、24－0で迎えた後半にも8トライを追加し、大勝となった。

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