国内
2020.12.25
第100回まであと2日! 決勝再現⑨第98回・大阪桐蔭26-24桐蔭学園
大阪桐蔭が春のリベンジ。スタイルを築き上げ念願の初優勝
7分、この日の焦点だったFW戦で圧力をかけ相手をゴール前に押し込み、PR江良颯が密集脇をこじ開けトライ。ゴールも決まって逆転すると、17分には敵陣22㍍内でモールを組み、BKも加わった渾身のドライブで押し切ってリードを9点に広げる。
終盤、桐蔭学園の猛攻で2点差まで追い上げられたが、最後はCTB高本幹也のビッグタックルでボールを奪取。残り時間をしのぎ切り、待望の瞬間を迎えた。
「去年の準優勝を超えるという思いだけで、この1年間を乗り切ってきた」。試合後、綾部監督はシーズンの歩みをそう振り返った。決勝で力尽きた前年の悔しさを糧に厳しい鍛錬を重ね、築き上げたスタイルをより強固なものへと成長させた。その信念と意志がもたらした、悲願の日本一だった。
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