国内
2020.12.23
第100回まで4日! 決勝再現⑦第96回・東福岡28-21東海大仰星
東福岡が重圧をはねのけ通算6度目の日本一
続く御所実との準決勝も死闘だった。前半は御所実19-5東福岡残り14分で11点差となり、「いよいよこれで決まりか」の雰囲気も漂ったが、後半20分にトライを返し4点差に詰め寄ると、24分にはLO箸本が駿馬のような走りで防御を突破し、SH隠塚翔太朗につないで逆転。残り時間を懸命の防御で耐え抜き、1点差を死守した。
強行出場の森が先制トライ
東海大仰星との決勝は、それまでの2試合とは一変して、この年の東福岡の強みを存分に発揮する試合となった。渾身のタックルで挑みかかる相手にひるむことなく体を当て、果敢にボールを動かして仕掛ける。準決勝で負ったケガを押して出場のCTB森勇登のトライで前半を7-0で終えると、後半2分にもトライを追加し14-0に。その後、6分、10分と東海大仰星がトライを返しいったんは追いつかれたが、13分、16分とCTB堀川優が快足を飛ばしてインゴールへ飛び込み、食い下がる相手を突き放した。
反則数はそれぞれ2ずつ。簡単にタッチに蹴り出すキックも少なく、インプレー時間が長いハイクオリティの戦いは、この年を締めくくるにふさわしい決勝だった。この10年の高校ラグビー界を牽引するライバルが、すべてを出し尽くしてぶつかった60分。ノーサイド直後にスタンドから沸き起こった拍手の大きさが、その卓越した内容を表していた。
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