国内 2020.12.19

関東大学対抗戦王者の明大が全国ベスト4入り 日大は奮闘及ばず準々決勝敗退

[ 編集部 ]
関東大学対抗戦王者の明大が全国ベスト4入り 日大は奮闘及ばず準々決勝敗退
空中のボールを競り合う明大と日大(撮影:松本かおり)


 2季ぶりの全国制覇を狙う関東大学対抗戦Aグループ王者の明治大学が、12月19日に東京・秩父宮ラグビー場で第57回全国大学選手権大会の準々決勝に臨み、日本大学(関東大学リーグ戦1部3位)を34-7で下して準決勝進出を決めた。

 明大は前半5分、SH飯沼蓮の突破からチャンスとなってテンポよくボールを動かし、切り込んだCTB廣瀬雄也からオフロードパスをもらったCTB児玉樹がゴールに持ち込み先制した。
 20分にはHO田森海音が日大SH村上陽平にプレッシャーをかけてボールを奪い返し、カウンターアタックでたたみかけ、WTB石川貴大がゴール右隅にフィニッシュして追加点となった。

 日大は攻守に奮闘したが、明大は守りもしぶとく、12-0で前半を終えた。

 後半は日大の立ち上がりがよく、43分(後半3分)、ラインアウトからローリングモールで前進し、NO8シオネ・ハラシリがトライ。SH村上のコンバージョンも決まり、5点差となった。
 この試合、日大はディフェンスもアグレッシブで、最後まで勇敢にチャレンジし続けた。

 しかし、明大は底力があり、53分にゴールに迫ると、連続攻撃からFB雲山弘貴が抜けてトライ。60分には敵陣深くのスクラムでプレッシャーをかけてターンオーバーし、ボールを手にしたFL福田陸人がインゴールに飛び込んだ。73分にも敵陣深くの相手ボールスクラムで強力FWが圧力をかけ、スクラムから出たボールに明大のSH飯沼が瞬時に反応して仲間につなぎ、WTB石川がトライを決めて勝負あった。

 明大の準決勝(1月2日・秩父宮)の相手は天理大。天理大は19日に東大阪市花園ラグビー場でおこなわれた準々決勝で流通経済大を78-17と圧倒した。

戦いに敗れた日大の藤村琉士キャプテンらの目には涙が浮かんでいた(撮影:松本かおり)

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