中部大春日丘が8年連続10度目の花園へ。「1月1日、3日を今年こそ越えたい」
第100回全国高校ラグビー大会の愛知県予選の決勝が11月14日、パロマ瑞穂ラグビー場でおこなわれた。
過去9年間の各都道府県予選を集計し、参加チーム数の累計が多い3県に出場枠1が与えられる第100回大会。愛知は埼玉、福岡とともに2枠与えられた。
第1地区の決勝は12時から中部大春日丘と栄徳が対戦。
10年ぶりの決勝進出となった栄徳は勝てば初の花園だ。当時の決勝の相手も春日丘。7-33と敗れている。
一方、愛知での強さを不動のものとしてきた中部大春日丘。この日も縦に強いFWと視野の広いBKがバランス良く攻撃を仕掛け、8トライを挙げる。
52-5と快勝した。
「決勝戦ですので緊張感があったと思いますし、少し手につかないシーンが多かった。気持ちの方が先走ってしまったのかな」と中部大春日丘・宮地真監督は話す。
先制トライまで12分を要した。スクラムからBKに展開。オフロードパスも通り、最後は大外で待つWTB小池陽翔が決めた。
その後、FL白坂佑太の突進力やFB阿曽有馬のランスキルなどが光り、ペースを掴む。5トライを挙げて33-0で前半を折り返した。
後半も4分、8分と連続トライ。だがここから栄徳も粘りを見せる。キックを極力避け、マイボールを保持。SO三輪優太が2本のラインブレイクを決め、その1本がWTB脇田諒のトライに結び付いた。
ただ22㍍内に入ってからの攻め手が少なく、再三のピック&ゴーはノックオンなどの反則を招いた。1トライのみで一矢報いることができず、ノーサイド。
8年連続10回目の花園出場を決めた、中部大春日丘はすでに次を見据える。
「流れの中でのプレーはできているのですが、オプションのプレーはまだ手を付けていない部分がある。一つひとつポイントになった時、例えばセットプレーやラックでスローダウンした中で、ボールをどう動かすか、どう工夫するか。そこをスムーズにしたい」と宮地監督。未完のチームを花園までの約1か月で創り上げる予定だ。
昨年、一昨年と8強へのチャレンジはあと一歩のところまで迫った。今年は1年時からスタメンに名を連ねたメンバーも多く、今年に懸ける思いは強い。
「今年は試合をさせてもらえることがありがたいこと。感謝の方が強い。もし(花園で)ゲームができるとするなら」と前置きした上で、宮地監督と福田大晟主将は口を揃えて言う。
「1月1日、3日を今年こそ越えたい」