国内 2020.10.23
世界的スター、ポーコックが引退。パナソニック退団発表。「太田市での生活が大好きでした」

世界的スター、ポーコックが引退。パナソニック退団発表。「太田市での生活が大好きでした」

[ 編集部 ]
ワールドカップ2019、静岡でのジョージア戦後、笑顔でファンと交流するポーコック(Photo: Getty Images)

 ポーコックはパナソニックで優勝することはできなかったが、全力プレーでファンやチームの期待に応え、2017-2018シーズンはトップリーグのベストフィフティーンに選出された。自らが模範となり日本ラグビーのレベルを引き上げたひとりであるこの男は、ラグビーワールドカップ2019日本大会でも人々の熱狂を目の当たりにし、感慨深いものがあったに違いない。

「日本のラグビーがどんどん強くなっていく時代に、この国でプレーできたことはエキサイティングであり、私にラグビーという競技について今までと違う観点や機会を与えてくれました。またパナソニックと日本のラグビーにとって、明るい未来を約束された多くの若い選手たちを見られたことは素晴らしい経験となりました」

 ラグビー以外では自然環境保護など社会的活動にも積極的に取り組み、オフフィールドでも多くの尊敬を集めた。そしてこれからも、信念をもとに行動し、周りに影響を与えていくだろう。

「私は、太田市(ワイルドナイツの拠点)での生活が大好きでした。私が太田市にいた期間で、本当にフレンドリーでホスピタリティーに溢れた人たちに出会うことができました。私のラグビーキャリアを終えるにあたり、自身の次のステージを楽しみにしています。そして、これからもワイルドナイツの今後を熊谷のワイルドナイツサポーターの皆さんと一緒に応援し続けたいと思います」

けがを何度も克服してハードにプレーしたポーコック。2015年のW杯では準優勝に貢献(Photo: Getty Images)

 そして、ポーコックのほか、2018年度から在籍していたCTBラトゥ・クルーガー(25歳)と1シーズンプレーしたLOハミッシュ・ダルゼル(24歳)もワイルドナイツを退団する。

 2020年度新加入選手も発表され、オーストラリアのレベルズでスーパーラグビーを経験してきた元U20オーストラリア代表の2人、LOエセイ・ハアンガナとユーティリティBKのセミシ・トゥポウ(ともに21歳)がワイルドナイツに加わり、新しい挑戦に意気込んでいる。

PICK UP