ワールドラグビーセブンズシリーズ2020表彰 女子NZのフルーラーは3冠
国際統括団体のワールドラグビーは9月22日、「HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ 2020 アワード」の受賞者を発表した。このアワードは、2019-2020シーズン中に7人制ラグビー(セブンズ)で最高のパフォーマンスを披露した選手とチームを表彰するもの。
元セブンズ代表選手やシリーズのコメンテーターで構成するアワード審査員パネルがそれぞれ票を投じ、ファンの声を聞きながら男子・女子のアワード6部門における候補者と受賞者を選んだ。
ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は、「今年のシリーズは(新型コロナウイルスの影響で)早期終了となったにもかかわらず、スピード、スキルそして素晴らしいトライに溢れ、あっと言わせる堂々たる瞬間を存分に披露してくれた選手とチームの皆さんは、ラグビーという競技の価値を具現化し、ラグビーセブンズがまさしくユニークかつスリルたっぷりのスポーツであることを改めて実感させてくれました。来年の東京オリンピックでも再び世界中の観客を沸かせてくれることでしょう」とコメントし、祝福した。
受賞者は以下のとおり。
<男子 HSBCドリームチーム>
スコット・カリー(ニュージーランド)、タヴィタ・ヴェレンダムー(フランス)、JC・プレトリアス(南アフリカ)、ナポリオニ・ボランカ(フィジー)、ジョーダン・コンロイ(アイルランド)、アミニアシ・トゥイマンバ(フィジー)、セルヴィン・デイヴィッズ(南アフリカ)
<女子 HSBC ドリームチーム>
ブリタニー・ベン(カナダ)、シャーニ・ウィリアムズ(オーストラリア)、ルビー・トゥイ(ニュージーランド)、ステイシー・フルーラー(ニュージーランド)、ジスレーヌ・ランドリー(カナダ)、タイラ・ネイサンウォン(ニュージーランド)、クリスティ・カーシュ(アメリカ)
<ULマーク・オブ・エクセレンス賞>
アワードパネルにUL取締役のマイク・ガレスキー氏を迎え、2020シリーズULマーク・オブ・エクセレンス賞候補者リストから最終審査候補者を絞り込んだ。そして、ファンが最終決定権を行使し、男子、女子の2020シリーズのベストプレーヤーを選んだ。
■男子受賞者:ダン・ノートン(イングランド)
ダン・ノートンはシドニー大会において、ワールドラグビーセブンズシリーズ史上初の通算350トライを達成した選手となった。
■女子受賞者:タイラ・ネイサンウォン(ニュージーランド)
タイラ・ネイサンウォンは、女子7人制ニュージーランド代表選手として初めて、全体としては2番目となる、シリーズ通算1000得点を達成した選手となった。
<シグナ・プレッシャープレー賞>
プレッシャープレーのなかで、最もいいと思う瞬間をファンの投票によって選んだ。
■男子受賞者:ナポリオニ・ボランカ(フィジー)がシドニー大会の決勝・南アフリカ戦で挙げたトライ
■女子受賞者:リナ・ゲラン(フランス)がシドニー大会の準決勝・ニュージーランド戦で挙げたトライ
<キャップジェミニ・モメンタム・トラッカー>
個々の大会とシリーズ全体におけるチームのパフォーマンスを分析し、シーズンを通じたチームの向上余地を評価したスタッツ(統計数値)に基づくキャップジェミニの独特なツール「モメンタム・トラッカー」を活用した賞。数値化したパフォーマンスと向上余地能力スコアの統計から、トラッカー上に記録されるモメンタムスコアが最高点だったチームに与えられる。
■男子受賞チーム:アイルランド
■女子受賞チーム:フィジー
<ギルバート・トップ・トライ・スコアラー>
2020シーズン最多トライゲッターに与えられる賞。
■男子受賞者:ジョーダン・コンロイ(アイルランド) 30トライ
■女子受賞者:ステイシー・フルーラー(ニュージーランド) 31トライ
<DHL インパクトプレーヤー>
オフロードパス、ボールキャリー、ラインブレイク、タックルという4つの評価基準項目においてプレーヤーのパフォーマンス全般を数値的に分析したスタッツに基づき与えられる賞。
■男子受賞者:タヴィタ・ヴェレンダムー(フランス)
■女子受賞者:ステイシー・フルーラー(ニュージーランド)
男子ドリームチームに選出され、シーズン最多トライゲッターになったアイルランドのジョーダン・コンロイは、「コアチームとなって初めてのワールドシリーズで達成した成果を大変誇りに思います。私たちはグループとして3つの賞を受賞し、チームとして認められたことは特に、舞台裏で頑張ってきた選手とスタッフ全員の努力の証だと思います。これらの受賞でプレーヤーである私たちはよりハングリーになり、グループとしてより改善を図り、今シーズンから更にパフォーマンスの向上を目指したいと思うようになりました。私たちのチームとしての大きな目標は、オリンピック出場権を勝ち取ることであり、このビジョンは変わりません。2021年のシーズンで良いポジションを獲得するためチーム全員で頑張っていきます」とコメントした。