各国代表 2020.07.10

今年のアメリカズラグビーチャンピオンシップは事実上中止 北米・南米でコロナ感染拡大のため

[ 編集部 ]
今年のアメリカズラグビーチャンピオンシップは事実上中止 北米・南米でコロナ感染拡大のため
着実に力をつけているブラジル代表。現在の世界ランキングは26位(Photo: Getty Images)


 アメリカ合衆国、カナダ、ウルグアイ、ブラジル、チリの代表チームと、アルゼンチンの代表予備軍が参加する「アメリカズ ラグビー チャンピオンシップ」は、新型コロナウイルスの感染拡大により、今年は現在の形式では開催されないことが発表された。

 新型コロナウイルスをめぐる北米と南米の現状は深刻で、1200万人を突破した全世界の感染者のうち、アメリカ合衆国が4分の1を占めている(同国での新型コロナウイルスによる死者数は13万人超)。ワースト2はブラジルで、最近はジャイル・ボルソナロ大統領も感染が判明して話題となった。

 上記6か国の政府は入国について厳しい制限・禁止をしており、多くの国が依然として見通しが不明確なまま封鎖されているため、国境を越えて試合をおこなう従来通りのフォーマットでラグビーを実施することは不可能となっている。
 今年の「アメリカズ ラグビー チャンピオンシップ」は8月15日から9月12日にかけて開催される予定だった。

 ラグビーアメリカズのダン・ペインCEOは、年末までに何らかのイベントを開催することを望んでおり、「完全にキャンセルするのではなく、どんなに小さくてもドアを開けたままにしたい」とコメントしている。

 北米・南米の強豪6か国から代表チーム(またはセカンドチーム)が集まって競う「アメリカズ ラグビー チャンピオンシップ」は2016年から始まり、アメリカ大陸におけるラグビーの成長と発展、各国選手の競技力向上に大いに役立ってきた。まだワールドカップに出場したことがないブラジルとチリも世界ランキングではトップ30以内に入っており、この2国の代表チームは2018年にラグビー王国ニュージーランドのマオリ・オールブラックスに初挑戦の機会を与えられるなど、着実に力をつけている。

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