2023年W杯の予選プロセス発表。前年11月までに20か国決定予定
ワールドラグビーが6月8日、2023年にフランスで開催されるワールドカップ(第10回)の予選プロセスの詳細を発表した。
従来通り、2019年大会で各プールの3位までに入った12チームは、すでに出場権を獲得している。
同大会で初めてベスト8に入った日本もそのひとつで、他の11か国は、優勝した南アフリカをはじめ、イングランド、ニュージーランド、ウエールズ、フランス、オーストラリア、アイルランド、スコットランド、イタリア、アルゼンチン、フィジーとなる。
残る8か国は、それぞれの地域予選と他地域との予選、それらを経て各地域で次位国となった4か国が参加する最終予選で決まる。
それぞれの地域予選の日程については、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、まだ確定していない。決まり次第、順次発表される。最終予選は2022年の11月までに行われる予定になっている。
ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は、「既存の大会を利用した各地域の予選はコスト管理にも有効」と話している。
【RWC 2023の予選プロセス】
※カッコ内数字は、その地域で直接出場権が与えられる数。
◆アメリカ(2):2022年9月までに南北アメリカ大陸内予選をおこない、上位2チームが出場権を得る。
→地域内3番目のチームは最終予選へ出場。
◆ヨーロッパ(2):2022年の『ラグビー・ヨーロッパ・チャンピオンシップ』の上位2チームが出場権を得る(2022年の3月)。2020年大会の出場国はジョージア、ロシア、ポルトガル、スペイン、ベルギー、ルーマニアだった(6位国は下部大会1位国と入替戦あり)。
→3位国は最終予選へ。
◆アフリカ(1):『ラグビー・アフリカカップ2022』(ナミビア、ケニア、ウガンダ、ジンバブエ、チュニジアなどが上位国)の勝者が出場権獲得。
→準優勝チームは最終予選へ。
◆オセアニア(1):2021年のトンガ×サモアのホーム&アウェー戦で上回った方が出場権を得る。
敗者は『オセアニアラグビーカップ2021』(2019年大会にはパプアニューギニア、ニウエ、ナウル、ソロモン諸島)の勝者と、その相手国で対戦。そこで勝った方がオセアニア2としてアジア・太平洋地域(次項参照)を戦う。
◆アジア・太平洋地域(1):『アジアラグビー選手権2021』(2020年大会には香港、韓国、マレーシアが参加予定だった)の勝者は、ホーム&アウェーでオセアニア2と対戦。上回った方が出場権を得る。
→敗者は最終予選へ(アジア/パシフィック1として)。
◆最終予選(1):①アメリカ3位、②ヨーロッパ3位、③アフリカ2位、④アジア・太平洋地域2位の4チームが総当たりで対戦し、1位が出場権獲得。2022年11月決定予定。