国内 2020.05.15

南ア最優秀コーチ賞に3度選ばれた再建の名人、ドコモのヘッドコーチ就任。

[ 編集部 ]
南ア最優秀コーチ賞に3度選ばれた再建の名人、ドコモのヘッドコーチ就任。
スーパーラグビー、プレミアシップなどで結果を残してきたヨハン・アッカーマン(Photo: Getty Images)


 ジャパンラグビートップリーグのNTTドコモレッドハリケーンズは5月15日、2020-2021シーズンよりチームを指揮するヘッドコーチに、南アフリカ出身のヨハン・アッカーマン氏(49歳)が就任することが決まったと発表した。
 2018年からヘッドコーチを務めていたマイケル・ブリューワー氏はアドバイザーとなる。

 アッカーマン氏は選手時代、南アフリカ代表のロックとして活躍した。
 2008年に引退したあとライオンズでコーチとしてのキャリアを重ね、ライオンズが成績不振でスーパーラグビーから降格した2013年にヘッドコーチ就任。翌年から2季連続、国内最高峰リーグのカリーカップで決勝に導き(2015年は優勝)選手たちに自信をつけさせると、スーパーラグビーでは長期低迷していたライオンズを見事に再建して2年連続ファイナリストにし(2016、2017年 準優勝)、この間、南アフリカの年間最優秀コーチ賞を3度も受賞している。

 2017年の後半からはイングランドにわたり、グロスターのヘッドコーチを3季務めた。将来、南アフリカ代表を率いる候補者のひとりといわれるアッカーマン氏は、グロスター1年目でヨーロピアン・チャレンジカップの決勝に導き、2018-2019シーズンにはイングランド最高峰リーグのプレミアシップで8季ぶりのベスト4入りを果たすなど、評価を高めた。

 NTTドコモレッドハリケーンズは2011年にトップリーグ初昇格となったが、これまでの最高順位は11位。2016年度と2018年度は降格を経験し、再昇格して臨んだ2019-2020シーズンのトップリーグは、新型コロナウイルスの感染拡大により大会中止が決まるまで6試合を戦い1勝5敗という成績だった。
 ここでも、チーム再建の名人と呼ばれたアッカーマン氏の手腕が期待される。

 日本での新たなチャレンジを選んだアッカーマン氏は、「NTTドコモレッドハリケーンズに加入できることを誇りに思うと同時に、サポーターの方々と共にトップリーグの舞台で戦うことをとても楽しみにしております。近年日本ラグビーのレベルは大いに向上しており、そのような環境の中で世界レベルのコーチの方々と競い合い、数多くのことを学べることを心待ちにしております。この度このような機会を与えていただいたNTTドコモレッドハリケーンズに感謝を申し上げます。私も妻も日本の文化と大阪のライフスタイルを経験できることを楽しみにしております」とコメントした。

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