各国代表 2020.04.26

相手選手の股間つかみ10週間出場停止のマーラー、新型コロナによる中断期間中に処分消化へ。

[ 編集部 ]
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相手選手の股間つかみ10週間出場停止のマーラー、新型コロナによる中断期間中に処分消化へ。
明るい性格で人気もあるジョー・マーラー。いまは軽率な行動を反省する(Photo: Getty Images)


 今年のシックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)の試合中に対戦相手選手の股間をつかみ、10週間の出場停止処分を受けたイングランド代表のジョー・マーラーだが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でラグビーの試合が開催不可となっているなか、チームメイトに大きな迷惑をかけることなく処分を消化することになりそうだ。

 ラグビーワールドカップ2019日本大会の決勝でもプレーし、イングランド代表プロップとして71キャップを持つマーラーは、今年3月7日におこなわれたウェールズ代表戦で相手チームの主将であるLOアラン=ウィン・ジョーンズの股間をつかみ、レフリーはその行為を確認していなかったため試合中にカードは出されなかったものの、試合後に試合の責任者から問題を指摘された。のちにマーラーは、生殖器をつかんだり、ひねったり、握りしめたりしたという行為については否定したが反則を認め、懲罰委員会はレッドカードに相当すると判断し、6月7日までプレーを禁止する10週間の出場停止処分を科していた。

 ワールドラグビーのガイドラインでは、禁止の各週は試合に相当するとしており、マーラーの出場停止は、10試合が組まれた12週間をカバーするように設定されている。

 マーラーは当初、シックスネーションズの残り試合(イタリア代表戦)は出場不可とみられていたが、新型コロナウイルスの影響で試合は延期となり、開催可能となっても秋以降になる見通しだ。所属クラブのハーレクインズが参戦するプレミアシップも中断しており、英国メディアの『BBC』によれば、プレミアシップは早くても6月27日までは再開されないという。マーラーの出場停止期間は変更されず、6月7日で終了となる。

 軽率な行動をしたあとソーシャルメディアなどで多くの批判を受けたマーラーは、渦中、引退を検討していることも示唆していた。

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