各国代表 2020.02.10

若手成長のフランスが欧州6か国対抗トップに浮上 イタリアは大会24連敗

[ 編集部 ]
若手成長のフランスが欧州6か国対抗トップに浮上 イタリアは大会24連敗
フランスの若き司令塔、ロマン・ンタマックがトライを決め、駆け寄る仲間たち(Photo: Getty Images)


 2023年の自国開催ラグビーワールドカップへ向けて若手の成長が著しいフランス代表が、シックスネーションズ2020で開幕2連勝となり、トップに立った。現地時間2月9日、パリ郊外にあるスタッド・ドゥ・フランスでイタリア代表と対戦し、35-22で勝利。4トライ以上で与えられるボーナスポイントも獲得し、2勝0敗の勝点9となり、同じく2連勝のアイルランド代表を得失点差で上回った。
 一方のイタリア代表は、2015年2月のスコットランド代表戦を最後にシックスネーションズでは勝っておらず、ヨーロッパの強豪がぶつかり合うこの大会で24連敗となった。

 フランスはPGで先制したあとの前半6分、敵陣深くに入り、SOロマン・ンタマックがディフェンス裏にグラバーキックを放ち、インゴールに転がったボールをWTBテディー・トマが押さえ最初のトライを挙げた。17分にはSHアントワーヌ・デュポンが防御網を切り裂いてチャンスメイクし、次々とボールをつないでゴールに迫ると、新主将のFLシャルル・オリヴォンがピック&ゴーでインゴールにねじ込み追加点。13-0とした。

 追うイタリアは23分、SOトンマーゾ・アランが3人のディフェンダーに絡まれながらもオフロードでFBジェイデン・ヘイワードにつなぎ、数的有利のチャンスとなって、ボールをもらったWTBマッテオ・ミノッツィが左隅にフィニッシュ。キッカーのアランがコンバージョンを決め、7点を返した。

 しかし、フランスは23歳のSHデュポンが流れを引き戻した。互いにPGを1本ずつ成功し、16-10で迎えた38分、敵陣深くに入ってFWが連続でタテを突いて中央にディフェンダーを集めると、左サイドにスペースを察知したデュポンがNO8グレゴリー・アルドリットへロングパスを放り、トライが生まれた。

 23-10で折り返したフランスは58分(後半18分)、ラインアウトからモールで敵陣22メートルライン内に入ったあと、すばやくバックス展開し、20歳のSOンタマックが中央を切り裂いてチーム4トライ目を決め、ボーナスポイントを獲得した。

 その後、イタリアのFWにパワープレーでトライを奪われ11点差に詰められたフランスだが、73分にハーフウェイでPKを得ると、途中出場のSHバティスト・サランが速攻を仕掛け、ゲイン、キックしたボールを自ら確保してインゴールに押さえ、見事な個人技にスタジアムが沸いた。

 イタリアは試合終了間際にチーム3トライ目を挙げたが、常にリードを保ったフランスの勝利となった。

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