強く華やかで、熱い。日野剛志、TOP14出場を振り返る
2月15日には第15節を迎えるフランスのプロラグビー、「TOP14」(トップ・フォーティーン)が日本に急接近している。高額契約の世界のスターたち、情熱溢れるサポーターと熱気が増すスタジアム。先日も2019年日本代表の松島幸太朗が移籍することが発表されたが、実は今季、彼よりも早くTOP14でプレーした選手がいる。日野剛志(ヤマハ発動機ジュビロ/HO)はなんと、強豪トゥールーズで、開幕戦を含む3試合に出場を果たしていたのだ。世界一豪華なラグビーの空気とプレーの実感をきく。
■チームとファンの強い絆
――TOP14のサポーターは熱狂的ですか?
日野「フランス人は地域愛がとても強くて、地元のラグビーチームを『街の代表』『俺たちのチーム』として熱狂的に応援します。ブリーヴは本当に小さい街(人口約5万人)ですが、1万6000人収容のスタジアムがいつも超満員なんですよ。自分たちのチームを愛する気持ちはハンパじゃないです」
――ではアウェーゲームはいつも厳しい戦いになる?
日野「クレルモンなどのビッグクラブであっても、アウェーでは昇格したばかりのチームに苦戦します。雰囲気がものすごいですからね。観客席の9割くらいがチームカラーに染まります。彼らは『街の代表』には大声援を送りますが、相手が反則をしようものならブーイングです。ただ、ホームチームにとっては、有利に試合を進められる一方、『ホームで負けられない』というプレッシャーもあります」
――日野選手もトゥールーズでは熱烈な歓迎を受けましたか?
日野「街を歩いていると、必ず握手を求められましたし、車はクラクションを鳴らしてきます(笑)。パン屋さんに入れば壁にチームのポスターが貼ってあって、店員のおばちゃんが大喜びしてくれたり。スタッド・トゥールーザンは市民の誇りですからね。フランスではラグビー選手の価値がとても高いんです」
――TOP14は地元愛、チーム愛のぶつかり合いでもあるんですね。
日野「そうですね。チームとファンの結びつきは強いです。その雰囲気が少しでも画面から伝わると嬉しいですね。もちろんプレーは凄いですが、もし画面に観客席が映ったら、ファンの盛り上がりにも注目してもらいたいです」
【Profile】
日野剛志/ひの・たけし/HO/1990年1月20日生まれ(30歳)
浮羽ヤングラガーズ(4歳)→筑紫高→同志社大→ヤマハ発動機ジュビロ
日本代表cap4
■ワールドカップのスター選手が集結するフランスラグビーリーグTOP14をCSテレ朝チャンネル2で生中継!!
第15節は2/16(日)深夜0:42 ~ ラシン92×トゥールーズを放送!
第16節は2/22(土)夜11:22 ~ ラ・ロシェル×トゥーロンを放送!
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