日本代表が年間最優秀チーム賞候補に! ジェイミーは最優秀コーチ賞にノミネート
<ワールドラグビー コーチ・オブ・ザ・イヤー候補>
■ラシー・エラスマス(南アフリカ)
ラシー・エラスマスが南アフリカに戻った時、スプリングボックスのヘッドコーチに就任する意志は持っていなかったかもしれないが、冷静に役割をこなしている。明敏な戦術家で、チームをまとめ上げて結果を出しているのが印象的。今年、南アフリカは南半球4か国対抗戦のタイトルを獲得し、ラブビーワールドカップ2019では、プールステージのオールブラックスに対する敗戦から立ち直り、決勝へと進んだ。
■ウォーレン・ガットランド(ウェールズ)
ウェールズのヘッドコーチとして12年目にして最後の年となる今年、ウォーレン・ガットランドは第2の祖国とも言うべきこの国の代表チームを欧州6か国対抗でグランドスラム(全勝優勝)、オーストラリアに対して32年ぶりとなるラグビーワールドカップでの勝利に導いた。ウェールズの6か国対抗でのグランドスラムは、ガットランド指揮下で3度目となる。その過程でウェールズは、ワールドラグビーの男子ランキングで初の1位になった。準決勝の南アフリカ戦はけがの影響があったが、そのことがこのすばらしい12か月間の成果を減じることはない。
■スティーヴ・ハンセン(ニュージーランド)
ラグビーワールドカップ2019後に退任するコーチのひとり。この賞をこれまでに4度受賞しているハンセンは、グレアム・ヘンリー前監督の後を継いで2011年に就任して以来、卓越した才能でニュージーランド代表を率いた。ハンセンは今年、オールブラックスに17年連続でブレディスローカップをもたらし、ワールドカップでは準決勝で強じんなイングランドのパフォーマンスに遭遇したものの、南アフリカとアイルランドを破るなど印象的な戦いぶりを披露した。
■エディー・ジョーンズ(イングランド)
この賞の2017年の受賞者であるエディー・ジョーンズは、批評家たちに対して、ラグビーワールドカップ2019でのイングランドチームを見て彼と彼のチームを評価するよう呼び掛けていた。そして、オーストラリア人であるジョーンズは、ここまでその言葉通りの成績を収めている。2月にダブリンでおこなわれたアイルランドとの試合で予兆は現れていたが、ここ日本においてイングランドのチーム力が最高潮に達した。ジョーンズのチームは、オーストラリアとニュージーランドに快勝してファイナルまで勝ち上がってきたが、この2つの強豪を相手にワールドカップ1大会で勝利したのは、南アフリカが1995年にウェブ・エリス・カップを掲げる過程で成し遂げて以来となる。
■ジェイミー・ジョセフ(日本)
開催国の日本はラグビーワールドカップ2019で、初めて準々決勝に進出し歴史をつくり、その過程で多くの批評家とファンの心をつかんだ。穏やかな日本代表のヘッドコーチであるジョセフは、選手たちの技術とスピードに信頼を置き、そしてブレイブ・ブロッサムズがアイルランドとスコットランドのゲームで見せたそれらの要素は、長く記憶に残るだろう。ジョセフはまた、日本を3度目のワールドラグビー・パシフィックネーションズカップ制覇へと導き、ホスト国の期待をより高いものとした。