ワールドカップ 2019.10.31

決戦へ、イングランド準備完了。16年ぶりのW杯制覇へ「恐れず、プレーするのみ」

[ 編集部 ]
決戦へ、イングランド準備完了。16年ぶりのW杯制覇へ「恐れず、プレーするのみ」
充実のイングランド。マロ・イトジェ(左から2人目)らが決戦に備える(Photo: Getty Images)


 エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ率いるイングランド代表は、前王者ニュージーランド代表を倒した準決勝とほぼ同じ布陣でファイナルに臨む。先発15人は変更なし。リザーブには、新しいスクラムハーフを入れた。準決勝でハムストリングを痛め涙をのんだウィリー・ヘインツに替わり、緊急招集されたベン・スペンサーがベンチ入りする。

 大勝負直前に専門職人が替わることについてエディー・ジョーンズ ヘッドコーチは、「ベンはここ数年、チーム内やそばにいて、試合や選手たちを知っている。すぐチームになじむだろう」と不安視していなかったが、月曜日の朝に日本に到着したというスペンサーも、「シーズン前にチームとかなりの時間を費やしたので、やることはわかっており、(所属クラブの)サラセンズでトレーニングをしていたのでスピードを上げるのはそれほど難しくなかった。それに、ベニー(9番で先発するベン・ヤングズ)とウィリーがサポートしてくれるので助かった」と、身体的にも精神的にも用意万端にして決勝に臨む。

 2003年大会以来、2度目の優勝へ向けて準備はできたと指揮官は自信を持つ。
「このゲームの準備に4年かかった。どのようにプレーしたいか、我々には明確な戦術がある。土曜日は恐れずにプレーしたい。試合で存分にプレーするだけだ。南アフリカはフィジカルで圧倒しようとハードに向かってくるだろうが、我々はそれを楽しみにしている。選手も私もリラックスできるのは、準備が完了したことを知っているからだ。つまり、精神的、肉体的、戦術的にすべて準備ができていることを意味する」

 背番号14をつけて先発するアンソニー・ワトソンは、4年前の自国開催大会でプールステージ敗退の屈辱を味わったひとり。去年の今頃はアキレス腱を痛めほとんど歩けない状態だった。だから今回、前王者のニュージーランド代表を倒しての決勝進出は格別だった。
「なぜ自分が感傷的になっていたか唯一知っていたのは、全く同じかもっと酷い状況を経験していたマヌー(・トゥイランギ)だけだった。(勝利できて)とても元気づけられた」
 そう語るワトソンも、決勝へ向けて集中している。南アのキッキングゲームについては、「どう蹴ってくるかを見て、どう無力化するか考えてきた。プールステージで空中戦がどれだけ大事かわかったし、そのまま継続して練習してきた。バックスリーとしてその部分に挑む準備はできている」と自信を持つ。

 度重なるけがを克服してファイナルの大舞台に立つマヌー・トゥイランギも感慨にふける。
「ここにいられること、ワールドカップでプレーできることにとても感謝している。決勝に出る機会がくるなんて夢にも見なかった。夢以上のことだった。導いてくれた神様に感謝したい」
 パワフルなCTBであるトゥイランギは南アのフィジカルについて訊かれると、「彼らは大きいし我々は攻めないといけない。彼らが攻めてくるのを待ってはいられないし、さもなければ長い1日になる。もし勝つことができれば特別な瞬間になるし、一生記憶に残る。タフな戦いになるだろうが、我々のゲームプランをどう遂行するかだけを考えている」とコメントした。

<RWC2019 決勝 イングランド代表 試合登録メンバー>

1.マコ・ヴニポラ  2.ジェイミー・ジョージ  3.カイル・シンクラー  4.マロ・イトジェ  5.コートニー・ロウズ  6.トム・カリー  7.サム・アンダーヒル  8.ビリー・ヴニポラ  9.ベン・ヤングズ  10.ジョージ・フォード  11.ジョニー・メイ  12.オーウェン・ファレル(主将)  13.マヌー・トゥイランギ  14.アンソニー・ワトソン  15.エリオット・デイリー

〔リザーブ〕
16.ルーク・カウワンディッキー  17.ジョー・マーラー  18.ダン・コール  19.ジョージ・クルース  20.マーク・ウィルソン  21.ベン・スペンサー 22.ヘンリー・スレイド  23.ジョナサン・ジョセフ

PICK UP