準決勝で世界注目の楕円球大国対決! イングランド×NZ、最高にワンダフルなゲームへ
そんな選手たちの経験を生かし、長い時間をかけて準備をしてきたというイングランドのエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は、オールブラックスとの準決勝に自信を持って臨む。
「ニュージーランドは常にゲーム展開を変えようとする傾向があり、試合が始まってすぐにそれをつかむのは我々のチーム次第だ。我々ができるのは、クリエイティブな練習をし、いろんな状況を想定してそれに対応するよう選手を指導することだけ。ニュージーランド戦でひとつ言えることは、終始、いつも機会をうかがっている相手の動きを意識しながらプレーしないといけないということだが、我々はそれに対応できる準備ができている。この2年半、ニュージーランド戦に備えてゲームの仕方をつくりあげてきた。だから今週の試合に向け、新しく持ち込んでくることは多くない」
準決勝を控えた今週、イングランドのジョーンズHCが「練習を盗撮されている」と話し“スパイ騒動”が起きたが、心理戦を仕掛けたのかと問われた本人は、「ニュージーランドがスパイをしているという主張をしたことは一度もないと思う。だが、誰かが我々の方を注視しているのを見たのは確かだ。オーウェン・ファレルの写真を撮りたかったのかもしれないね」とけむに巻き、余裕を見せる。
これに対しオールブラックスのスティーヴ・ハンセンHCは、「彼は(スパイは)我々だとは言っていない。他の誰かだろうと言っているし、たぶん、我々がそこに(トレーニンググラウンド)いた時にもビデオを回していた者だろう」と気にしている様子はない。相手は腹の探り合いをしていると思うかと訊かれ、「もしそれを本気にしたらそれこそマインドゲームになってしまうし、我々はそんなことはしない。ただ笑って受け流している。『調子はどうだい、スティーヴ』というメールを読んで『調子はいいよ、サンキュー、エディー』と返す。そんなところだ」と語った。