自信をつけたブレイブブロッサムズ 南アとの歴史的準々決勝に挑む
「満足をしていないのが一番。ここで終わりじゃない。ベスト8に出て、もう一回多くの人に自分たちの試合を見せるチャンスがある。そのチャンスを増やすために、選手一人ひとり頑張ってきている」
チーム全体を動かすモチベーションを訊かれ、日本代表のリーチ マイケル主将はそう言った。
ラグビーワールドカップ2019日本大会で快進撃が続いている。テレビの平均視聴率は今年放送された全番組を通してトップの39.2%(関東地区)を記録するなど、桜のジャージーを着る勇敢な男たち、ブレイブブロッサムズに対する国民の注目と期待は高まっている。
そして10月20日、東京スタジアムで南アフリカ代表に挑む。12年ぶり3回目の優勝を狙う愛称スプリングボックス。彼らもまた誇り高き集団だ。
4年前のイングランド大会で初対戦し、日本が試合終了間際のラストアタックでトライを決めて逆転勝ちし、スポーツ史上最大級の番狂わせと呼ばれた。今年9月のテストマッチでは南アがリベンジし、対戦成績は1勝1敗。三度目の勝負は大舞台で繰り広げられる。
「4年前の試合で世界が日本に注目して、みんな驚いて、日本のファンの印象にも残っている。今回は生で見せられるチャンス。相手がどうこうより、自分たちがどれだけ強みを出せるかが大事。周りの人が生で見れるのがとても良いことだと思う」
そう話すリーチ主将は、日本代表というチームに自信を持っている。
「4年前は、20数年の間ワールドカップで1勝しかできていない状況で、ワールドカップへ向かうメンタリティーが違った。そこで3勝できたことで、今は自分たちの仕事をしっかりこなせばテストマッチに勝てると思いながら、信じながら向かっている。(前回と)一つ変わったことを挙げるなら、選手のメンタリティー。(準々決勝の)南アフリカ戦、週の初めはすごく怖く見えた。でもゲームプランを理解して相手をどう崩すか考えたら、すごくわくわくしてきた。相手の怖さがどんどんなくなってきて、勝つ自信が増えてきた。準備はできている」