各国代表 2019.08.02
真夏の夜に熱闘へ。トンガには力強い「高」の文字、日本の長谷川コーチは「いらんかな、俺」。

真夏の夜に熱闘へ。トンガには力強い「高」の文字、日本の長谷川コーチは「いらんかな、俺」。

[ 森本優子 ]
背番号1でトンガ戦に臨む稲垣啓太(撮影:BBM)

 日本代表は11時半から練習。終了後、長谷川慎スクラムコーチ、WTB松島幸太朗、PR稲垣啓太が取材に応じた。
 フィジー戦はスクラムの新ルールでの初めての試合となったが、「ルール通りに考えすぎたかな」と長谷川コーチ。「バインドの距離というより、HOの足の位置。映像で見ていたより、近くてよかったのかなと」。稲垣は「(相手との距離は)最初こそ遠かったが、後半になるにつれ、お互い体重を前にかけるようになって、レフリーが捌ききるのが難しいと感じた」と振り返る。長谷川コーチが助言しようとしたところ、ウォーターボーイを務めていた布巻峻介に「すでに(選手たちで)話し合ってます」と聞き、「いらんかな、俺(笑)」。選手の成長を感じた試合になった。

右WTBで先発する松島幸太朗(撮影:BBM)

 一方、フィジー戦で2トライを奪った松島は、トンガ戦を「キックが多くなる」と言う。「外にスペースがあれば、プラン通りにやるのではなく、この前みたいに臨機応変に対応したい。完全にトライをとれるとき、無理なときの見極めが大事」。コンディション的には「今すぐ(ワールドカップを)できる感じ」と上々だ。

 東大阪市の明日の予想最高気温は36度。19時10分キックオフとはいえ、過酷な状況での試合になるのは確実。だが稲垣は「暑さがどう、という話はチームでは出ていない」とサラリ。「宮崎でも暑い中でやってきた。大事なのはその状況の中で80分間、やるべきことをどのくらいのレベルで遂行できるか」
 真夏の夜のテストマッチ。連勝で締めくくってフィジー遠征に出発したい。

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