ジョセフHC、PNCで若手にもチャンス与える。「いろいろ試したい。W杯で通用するか見たい」
PNCに臨むメンバー31人(FW 18、BK 13)については、「すべてのポジションについて非常に悩んだ。それくらい優秀な選手がそろっている」というジョセフ ヘッドコーチ。ワールドカップの最終登録メンバーも31人だが、今回の31人はあくまでPNC用のメンバーであり、いろいろ試したいこともあるとのこと。特にフロントローは怪我人が多く、4人選ばれたプロップのうち最多キャップは稲垣啓太の25キャップで、ヴァル アサエリ愛は5キャップ、三浦昌悟は練習生からチャンスをつかんだ選手で、木津悠輔はテストマッチ未経験だ。
「選ばれなかった選手はアンラッキーだったと思う。しかし、あくまでもこの次の試合はファーストステップであり、怪我人が出たので、新しい選手を試してみたいという気持ちがある。チャンスを与えないとワールドカップで通用するかどうかわからない。山下(裕史)はワールドカップを経験していて成熟した選手でセットプレーも非常に強いが、不確定な2人をいろいろ試してみて、彼らがワールドカップでもやれるかどうか見てみたい。機会がめぐってきた選手は、自分のポテンシャルをしっかり発揮して、自分はこのレベルで通用する選手だということをコーチ陣にしっかり証明しなければならない」
ルースFW(3列)が7人選ばれたのは、リーチ マイケルとピーター“ラピース”・ラブスカフニがまだ100%の状態ではないため、層を厚くしなければならなかったという。
また、宮崎合宿に参加していたNO8ラーボニ・ウォーレンボスアヤコがワールドカップまでに36か月継続居住の条件を満たせず、日本代表資格を取得できないことが判明したため離脱することになったが、それについて指揮官は「サンウルブズでも非常にいいパフォーマンスをして成長した選手だったので、チームの一員になれればよかったが、ルールはルール。いろんな理由があって今回は代表資格が得られなかったということなので、仕方がないこと。それについては、くよくよできない」とコメントした。
ワールドカップへ向け、チーム強化はもちろん、選手個々のアピールチャンスとしても大事な大会になるPNC。ジョセフ ヘッドコーチは、現状でベストなメンバーを選べたと思うと豪語した。
「いいプレーをしたらそのまま残るし、悪いプレーをしたら代えられる。若手とベテランが混ざった、非常にバランスの取れたスコッドだと思う。2015年と同じようなチームだとワールドカップで勝つことはできないし、いいブレンドができていると思う」