サンウルブズ反則多発でカード5枚… 終盤は12人で戦いレッズに敗れる
今季スーパーラグビー3勝目のチャンスは十分あったサンウルブズだが、またしても規律の乱れで白星を逃した。過去にも反則の多さが敗因となった試合がいくつかあり、課題としてきたものの、5月3日にオーストラリアのブリスベン(サンコープ・スタジアム)でおこなわれたレッズ戦で5枚のカードを出され、26-32で敗れた。
将来を見据えて若い選手を多く使っているレッズに対し、サンウルブズは前半をリードして折り返し、数的不利になってもフィールドに残った選手が辛抱強くプレーしていたが、反則数は17、ラスト5分は12人で戦わざるを得なかった。
サンウルブズは2点を追う前半20分、SOヘイデン・パーカーがグラバーキックでWTBゲラード・ファンデンヒーファーのトライを演出し、逆転した。
しかし24分、レッズの猛攻にサンウルブズは反則を犯し、PR三上正貴がイエローカードを提示されてしまう。14人となった時間帯、サンウルブズは自陣深くのスクラムでターンオーバーするなどしてピンチを脱出したが、三上が戻って間もなくの36分、今度はWTBセミシ・マシレワが反則でシンビン、10分間の退出となった。
前半の残り時間をなんとか耐えたサンウルブズだったが、後半の序盤、まだ数的有利のレッズはキャプテンのCTBサム・ケレヴィがブレイクスルーしてチャンスとなり、連続攻撃をパワフルなPRタニエラ・トゥポウがフィニッシュし逆転した。
その後、パーカーがPGを決めて再びリードしたサンウルブズだが、50分(後半10分)、WTBマシレワがハイタックルでイエローカードとなり、この試合2枚目でレッド、退場を命じられた。
またも数的有利となったレッズは直後、連続攻撃からキックパスを使ってWTBセファ・ナイヴァルが逆転トライを奪った。
互いにPGで加点し、6点を追うサンウルブズは67分、WTBファンデンヒーファーがインターセプトして独走トライを挙げ、コンバージョン成功で26-25とした。
しかし、サンウルブズはその後も反則が続いて相手に流れを渡してしまい、70分には途中出場のCTB田村優がオフサイドでイエローカード。13人になった日本チームに対し、レッズはラインアウトからモールで押し切り逆転した。
76分には、悪質な行為があったレッズ選手にレッドカードが出た一方、サンウルブズNO8ラーボニ・ウォーレンボスアヤコの反則プレーも確認され、イエローカード。カード連発の大荒れゲームとなった。
12人になったサンウルブズは、それでも勝利を目指し終了1分前に敵陣深くで攻めたが、ブレイクダウンでターンオーバーされ、逆転することはできなかった。
サンウルブズはこれで2勝9敗。オーストラリア遠征は続き、12日にはキャンベラでブランビーズと対戦する。