国内 2019.03.27
宗像サニックスブルースひと筋13年、やり切った。杉浦敬宏の誇りと愛。

宗像サニックスブルースひと筋13年、やり切った。杉浦敬宏の誇りと愛。

[ 編集部 ]



 強豪校出身者はほとんどおらず、叩き上げの選手が大勢いるチームの空気が合っていた。機動力あふれるフロントローとして存在感を示した。
「スクラムは押されてもいいから、走れ。あの頃は、そういう雰囲気がありました。走る練習が多かったので、大学から入ったときは102キロあった体重が95キロになった。(プロップ大型化の)いまの時代では考えられない!」
 チームは2006年度に5勝(1分け)、2009年度に6勝、2010年度に5勝(1分け)と、リーグ中位に位置した。

 2016-2017年シーズンには、地元・グローバルアリーナで東芝に勝った(31-21)。それがもっとも記憶に残っているのは、チームに入った頃、ウエートルームに大きな字で『打倒・東芝!』と書いてあったからだ。
「目標としていたチームにホームで勝てた、と思ったんです」
 トップリーグの舞台に100回以上も立ちながらマン・オブ・ザ・マッチは一度だけ(2010年12月5日のNTTコム戦/41-38)。そちらも地元での試合だった。

 プロ選手として活動してきた。周囲の仲間たちも、同様にラグビーで生きている。
 そんな環境が、チームのしぶとさと結束を生んでいると感じる。
「プレーで結果を残す。全員が、ラグビーで勝負する気持ちをもっています。だからプライベートな時間でも、絶対にラグビーが頭の中にある。試合に出られる、出られないは、試合の前の(選手同士の)勝負に負けたから。それが分かっているから、また頑張る。お互い同じ状況で競い合っているから認め合えるし、信頼もできるから、みんな仲がいい」

 この春からはコーチとしてブルースを強化する側にまわる。
 ここ数年、日本代表やサンウルブズなど、トップチームの練習の場に足を運び、指導者となるための基礎作りをしてきた。その蓄積を、後輩たちへ伝える。
「このチームが好きで、長くプレーしてきました。選手のときと立場は変わりますが、勝てるチームにするための力になりたい」
 スクラムは押されてもいいから走れ、とは絶対に言わない。


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