名護の青空の下、笑顔でラグビーを楽しんだ! 第31回やんばるセブンス
沖縄北部に位置する名護市。冬の花園に名護高を送りだす沖縄ラグビーの聖地だ。
2019年3月17日、恒例の「第31回やんばるセブンス記念大会」が21世紀の森サッカー・ラグビー場で開催された。気温22度の晴天、初夏を思わす太陽の光が大会を盛り上げた。
アンダー30(U30)とオーバー30(O30)のカテゴリーで実施。
U30は、名護高26歳同期で昨年度優勝のカンジーコJAPANESE、名護高が2013年度の全国高校大会で3回戦(16強)まで進んだメンバーから吟遊、名護高30歳中心のハンカチ世代。さらに東京からワセダクラブTR、沖縄の高校生ラガーマンが多く進む岐阜県、朝日大OBの5チーム。予選を2試合ずつ戦い、2勝の吟遊と朝日OBが決勝へ進んだ。
試合は、いきなり前半40秒、朝日がノーホイッスルトライを奪うなど前半4トライ、後半3トライを積み重ね、49-21で初出場初優勝を飾った。
名護高OBの山之端寛大さんは「名護と岐阜をつなげることができてうれしい。2回、3回と優勝を目指します」と笑顔。朝日でキックオフのキックやボールキャリーで才を見せた石川理衣成さんは美里高出身。昨年度の全国大学選手権に出場したプロップで、卒業後はセコムラガッツでラグビーを続けるという。
朝日、吟遊とも予選でワセダを42-0、33-5と下し力を発揮した。
O30は、6チームを2つに分けて予選をおこなった。1つは名護高OBで50歳以上のよしキーズ、平均40歳のトランキーノに地元ラグビースクール、デイゴRSの中学生チーム。ワセダクラブGB(旧シニア)、名護高36歳平均の寅さんに32歳MANIRA。
予選で躍動したのがデイゴだった。なんとおじさんチームを26-5(よしキーズ戦)、31-22(トランキーノ戦)と連破し決勝へ。
今春から中学2年になる宮里快一君(早大HO宮里侑樹の弟)がトライを積み重ねた。
決勝戦はこちらも2勝のワセダクラブとの対戦になった。異例の師弟対決に。
デイゴ代表の銘苅信吾さん。ワセダクラブを指導し、元早大ヘッドコーチを経て昨年、名護へ戻りスクールを創設した。一方、ワセダクラブ理事で元早大監督、後藤禎和さんが銘苅さんを指導者の道へ進むきっかけを与えた人だ。
この日に合わせて前日は銘苅さん夫妻の披露宴もあり、多くの仲間が訪れた。
どちらも負けられない試合、ワセダが先制するとデイゴ宮里が同点トライを決めるなど、前半はデイゴが14-12のリードで折り返した。後半、デイゴが先に加点し21-12としたが、メンバーを入れ替えたワセダが連続4トライを奪い、36-26で優勝!
予選、決勝でも健脚を見せたデイゴ宮里は「ポジションはSOですが、試合を作るよりもトライを取ることが楽しい」と伸び伸びと育っている。
ワセダには元日本代表キャップ7を持つバックス吉野俊郎さんが58歳とは見えないタックル、走力でトライを決めるなど会場を沸かせた。試合後の懇親会で「来年はトライ王を狙う」と宣言した。
デイゴの小学生高学年、低学年の子どもたちもエキシビションで登場した。
会場では昼食に主催者から人気の沖縄そばが提供された。300人分が完食!
大人も子どももラグビーを満喫した一日になった。