国内 2019.02.15
日大ラグビー部が90周年祝賀会。「ヘラクレス復活」期す伝統校 。

日大ラグビー部が90周年祝賀会。「ヘラクレス復活」期す伝統校 。


 大学選手権の常連だった’90年代から2000年初頭。阿多和弘元監督が無名選手を徹底的に鍛え「ヘラクレス軍団」と恐れられた。トップリーグに入るOBだけでなく、サントリーの沢木敬介監督、女子7人制代表の稲田仁ヘッドコーチと、若き名指導者も輩出した。

 伝統のパワフルなスタイルは忘れず、今は古豪復活のための改革として、柔軟なチーム作りを進める。外部の力を積極的に取り入れるのもその一環。伊藤武ヘッドコーチは流経大、川邉大督FWコーチは法大の出身だ。
 ここ数年の間に、スポーツ日大稲城アスレティックビレッジと銘打つ施設を整えた。人工芝グラウンド、選手の体作りを支える食堂、ネット環境完備の学生寮などは最新鋭の設備。その環境に憧れて入学し、下級生でレギュラーを掴んだ選手も多い。

 今年度も、新戦力として期待が大きい高校生や、国際舞台の経験がある留学生が受験。「間違いなく復活への道を歩んでいる」。川松真一朗ゼネラルマネジャーは手応えを口にする。

 坂本駿介新主将(青森・三本木農高出身)は、多くのOBや他校監督らを前に、壇上から「来季は日大が優勝します」と力強く宣言した。
 リーグ戦創設時からの伝統校は、新たな黄金期を目指して結束を強めている。

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