国内 2019.02.07
日立一高、部員15人の挑みは続く

日立一高、部員15人の挑みは続く

28年ぶりの県ファイナルを経て、2月9日、関東新人へ!

[ 編集部 ]
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 県決勝当日は快晴、日立一高のキックオフで試合開始。

 ピンチはのっけから訪れた。強い横風に押し戻されてノット10メートル、直後のセンタースクラムから左右に揺さぶられ、最後は茗溪学園WTBがトライ。次のキックオフは風を意識しすぎてダイレクトタッチになるなど、最初の5分で握りたかったゲームの主導権を引き寄せることができず、以後は防戦一方となった。

 前半を終了した時点で10トライを奪われ0-64。これまでの対戦相手にはないボディコントロールの巧みさと強さ、ハンドリングや展開力に最初は全く反応できなかった日立一高も、前半終了間際からようやくタックルの感覚を掴み、ゲームが落ち着きはじめた。

 惜しまれるのは、中盤でゴール前ラインアウトからモールを押し込み、コラプシングの反則を誘ったあとの場面。再度キックでタッチに出しラインアウトを得たが、ここからタッチライン際のサインプレーを選択、ハンドリングミスが出て得点はならなかった。

 スコアは0-104。経験、技術、体力のすべてにおいて茗溪学園が上回っていた。しかし県大会ファイナルという光景を目にしたことは、部員たちにとって大きな財産となった。

 各都県上位2チームが参加する関東新人大会はいよいよ今週末。2月9日10時30分、県決勝と同じ水戸・ツインフィールドに桐蔭学園を迎える。部員15人でつかんだその舞台には、さらに新しい世界が開けている。

FWは180センチ越えが4人と高さがある。関東新人1回戦で桐蔭学園に挑む(撮影:日立一OB会)

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