セブンズ 2019.02.02

日本はサモア倒すもシドニーセブンズ8強入りならず… フィジーとイングランドに完敗

[ 編集部 ]
日本はサモア倒すもシドニーセブンズ8強入りならず… フィジーとイングランドに完敗
サモア戦でトライを決めハイタッチをする橋野(10番)と本村(Photo: Mike Lee - KLC fotos for World Rugby)

 ワールドラグビーセブンズシリーズ2018-2019(男子)の第4ラウンド、シドニー大会が2月2日に開幕し、プールAに入った日本は、サモアを倒したものの、フィジーとイングランドに敗れて同組3位となり、カップトーナメント進出(ベスト8)を逃した。大会最終日の3日は下位チームが競うチャレンジトロフィートーナメントに回る。

 初戦は、今季総合ランキングでトップに立つフィジーに挑み、5-29で敗れた。
 10点ビハインドで折り返し、後半3分、PKからの速攻で副島亀里ララボウ ラティアナラがパワーでゴールラインを越え5点差に詰めた。しかし1分後、フィジカルが強いフィジーのランナーを止められず、リスタートのキックオフでは自陣深くに蹴り込まれ、トップスピードで日本選手を抜き去ったフィジーのアロシオ・ナンドゥヴァがボールデッドになる前にインゴールで押さえるスーパープレー。王者は試合終了間際にもトライを奪い、日本のチャレンジを退けた。

第2ラウンド・ケープタウン大会、第3ラウンド・ハミルトン大会で1勝もできず、今大会でも厳しい戦いが予想された日本。しかし、次のサモア戦で13試合ぶりの勝利をものにした。相手は、かつてシーズン総合優勝を果たしたこともある強豪国の男たちで、オールブラックス・セブンズ(ニュージーランド)を率いて数々の金字塔を打ち建てた名将、ゴードン・ティッチェンのもとで鍛えられ3季目のシーズンを戦っている難敵だった。
 サモアに先制されたが、前半5分、ベテランの坂井克行がゴール前のPKから速攻でトライを挙げ、7-7と追いついて折り返した。
 そして後半1分、副島が切り込んでサポートした本村直樹が大きくゲイン、確実につないで、副島が力強い走りでゴールに持ち込み勝ち越した。
 リスタート直後、サモアにトライを奪い返されたが、4分、ラインアウトからのスピーディーなワイド攻撃でチャンスを作り、左のショートサイドに走り込んできたキャプテンの小澤大が抜け、コンバージョンも決まって21-12とした。終盤にサモアにトライを奪われ4点差とされたが、日本はリードを守り切り、21-17で長かった連敗を止めた。

 そして、プール最終戦で同じく1勝1敗のイングランドと激突し、勝てば、2016年のラスベガス大会で6位になって以来のカップトーナメント進出だったが、0-36と完敗した。
 序盤、小澤が好走するも、仲間にパスがつながらずカウンターを食らい、ワールドセブンズシリーズ史上最多トライゲッターのダン・ノートンに連続トライを許した。
 ハーフタイム前には、独走する相手ランナーを本村が猛追してゴール寸前で止め、グラウンディングをさせないしぶとさも見せたが、イングランドはサポートが速く、得点につなげた。
 後半もイングランドが主導権を握ってトライを重ね、結局、日本は目標のベスト8に届かなかった。

 チャレンジトロフィートーナメントに臨む日本は、同準々決勝でトンガ(プールD最下位)と対戦する。

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