各国代表 2019.02.02

シックスネーションズ開幕 世界ランク3位のウェールズがパリでフランスに逆転勝ち

[ 編集部 ]
シックスネーションズ開幕 世界ランク3位のウェールズがパリでフランスに逆転勝ち
激闘を制したウェールズ。抱き合うジョージ・ノース(14番)とガレス・アンスコム(Photo: Getty Images)

 ワールドカップイヤーで例年以上に注目が集まるヨーロッパの強豪6か国対抗戦「シックスネーションズ」が現地時間2月1日、パリ(サンドニ)のスタッド・ドゥ・フランスで開幕し、6年ぶりの優勝を狙うウェールズ代表(世界ランキング3位)がフランス代表(同9位)に24-19で逆転勝ちした。
 ウェールズはこれでテストマッチ10連勝。
 9年ぶりの欧州制覇を目指すフランスはホームで先に主導権を握ったものの、16点リードからひっくり返され黒星発進となった。
 
 雨降る難しいコンディションのなか、立ち上がりはフランスがよかった。前半5分、テンポのいい連続攻撃からNO8ルイ・ピカモールがディフェンスを破ってインゴールに突っ込み先制。22分にはFLアルトゥール・イトゥリアからオフロードパスをもらったWTBヨアン・ウジェが左タッチライン際を振り切ってフィニッシュした。33分にPGで加点したフランスはさらに前半終了前、SOカミーユ・ロペスが約40メートルのドロップゴールを決め、16-0で折り返した。

 対するウェールズは前半、FBリーアム・ウィリアムズがゴールライン寸前で落球するなどし、無得点に終わっていたが、後半すぐに反撃する。
 46分(後半6分)、WTBジョシュ・アダムスが敵陣10メートルライン手前からFWが密集していたところを突破し、サポートについていたSHトモス・ウィリアムズにつなぎ、トライが生まれた。51分にはCTBハドリー・パークスが無人の敵陣深くにボールを蹴ると、雨の影響もあったか、フランスのWTBウジェがハンドリングエラーでボールをこぼし、チェイスしていたウェールズのWTBジョージ・ノースが拾い上げてインゴールに押さえ、連続トライとなった。前半はキックが不調だったSOガレス・アンスコムがコンバージョンを2本確実に決め、2点差に詰めた。
 そして62分、途中出場のSOダン・ビガーが40メートル超のPGを決めて、ウェールズが17-16と逆転した。

 ホームで負けられないフランスは69分、敵陣深くの相手ボールスクラムでプレッシャーをかけてPGチャンスを得、再びリードしたものの、勝負を決めたのは71分のシーンだった。ハイボールの確保からチャンスになりかけたフランス。すばやくボールを動かし、LOセバスチャン・ヴァアマイナがロングパスで左外のBKにつなごうとした。しかし、赤いジャージーの背番号14、ノースがインターセプト。50メートル以上走り切り、ウェールズ再逆転でこれが決勝点となった。

 現地時間2日には、スコットランド代表×イタリア代表(エディンバラ)、アイルランド代表×イングランド代表(ダブリン)がおこなわれる。

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