【ラグリパWest】関西のチームが勝ってくれることがうれしい。 関西ラグビー協会 坂田好弘会長インタビュー
■大阪桐蔭は坂田会長の大阪体育大時代の教え子たちで頂点に立ちました(※4)。
大阪体育大のラグビーが指導者たちにつながっているのはとてもうれしいことです。綾部監督はよくやってくれましたね。優勝もさることながら、よい選手たちを大学に送り出してくれていることも日本のラグビー界にとってはプラスです。決勝戦後のアフター・マッチ・ファンクションに私も出席しましたが、「いいラグビーをしてくれて、ありがとう」と伝えました。
トヨタ自動車の高橋GM(※5)も教え子のです。彼もカップ戦を勝ってくれました。このトーナメントは意義づけが難しいですが、優勝は優勝です。ホワイト監督とともに、よくチームをまとめたと思います。
※4
綾部正史監督、山本健太、文原俊和の両コーチの首脳陣3人。文原コーチはプロップとして日本代表キャップ1を持つ。東京の日本IBMにつとめながら、休暇を利用して主にスクラムを教えた。
※5
高橋一彰GMは大阪体育大出身者として初の日本代表選手。プロップとしてキャップ21を持っている。
■会長が提唱している「オール関西」が大学を中心に出来上がりつつあるようです。
大学選手権の決勝は秩父宮で見ました。試合後、天理のロッカーに行き、「感動的な試合をありがとう」とお礼を言いました。
その時、天理の理事長と学長が挨拶に来てくれて、「オール関西で頑張りました」と言ってくれました。すごい言葉だと思います。「天理」ではなく、「関西」を出してくれた。それこそが私が望んでいたものなのです。
1月2日、準決勝で帝京に勝った時も、小松監督は「ひと枠、増えました」(※6)と電話をくれました。うれしい知らせでした。
※6
天理大の決勝戦進出によって、来年度の選手権の関西出場枠は3から4に増える。これは選手権のシステムが変わった53回大会以降、4大会目で初めてのことになる。ちなみに関東の対抗戦は4、リーグ戦は3になる。