各国代表 2019.01.25
【短期集中連載】 ワールドカップの前哨戦「シックス・ネーションズ」が面白い! 【第3回】ライバルを丸裸にせよ! アイルランド&スコットランドの観戦法指南

【短期集中連載】 ワールドカップの前哨戦「シックス・ネーションズ」が面白い! 【第3回】ライバルを丸裸にせよ! アイルランド&スコットランドの観戦法指南

北半球のラグビー最強国を決する伝統の国別対抗戦、シックス・ネーションズの魅力を3回にわたって紹介するこの短期連載。最終回となる今週は、いよいよ今年9月に開幕するラグビーワールドカップ日本大会で日本代表と同じプールAに入る2つの強豪国、アイルランドとスコットランドを徹底分析する。日本ラグビーの悲願であるベスト8進出を果たす上で最大のターゲットとなる両国の情報と今の仕上がり具合を頭に入れて、ワールドカップに備えよう!

「目の上のコブ」スコットランド

 前回大会3位のスコットランドは、2014年から2017年までヘッドコーチを務めたニュージーランド人のヴァーン・コッターによって、スピーディーにボールを動かして仕掛けるモダンなラグビーを志向するチームへと進化を遂げた。そのスタイルは、コッターから任を引き継いだ元スコットランド代表SOのグレガー・タウンゼント ヘッドコーチのもとでも継承されている。

スコットランドはトライ量産中のヒュー・ジョーンズら新戦力が台頭中
(Photo: Getty Images)

 現在のスコットランドで中心を担うのは、2015年のラグビーワールドカップで台頭した選手たちだ。驚異的な運動量で攻守に推進力をもたらすLOジョニー・グレイ、ひらめきとランニングセンスに優れた天才型SOフィン・ラッセル、2016、17年とシックス・ネーションズ最優秀選手に選出された魅惑のランナーのFBスチュアート・ホッグらは、いずれも20代中盤を迎えまさにここからピークを迎える旬のプレーヤーたち。19テストで10トライを挙げているCTBヒュー・ジョーンズ、猛烈な推進力が自慢のLO/FL/NO8サム・スキナーなど、新たにチームを勢いづける存在も出現してきている。

 そして日本のファンにもおなじみの顔が、SHグレイグ・レイドローだ。安定感抜群のパスさばき、高精度のプレースキックに加え、苦しい状況で仲間を奮い立たせるリーダーシップでも不可欠の主軸選手。日本代表にとっては2015年のラグビーワールドカップ、2016年のスコットランド来日シリーズと2年続けて苦杯をなめさせられた目の上のコブのような存在であり、対策や攻略法をイメージしておきたい。

日本でもおなじみのグレイグ・レイドローはチームの大黒柱
(Photo: Getty Images)

アイルランドやイングランド、ウェールズ、フランスのように際立つ強みを持つチームではなく、シックス・ネーションズの中ではどちらかといえば地味なチームだが、過去8回のワールドカップでベスト8進出を逃したのは2011年大会の1度だけと、勝負どころで堅実に力を発揮できるのが長所のひとつ。また多くのサポーターが詰めかけるホームのマレーフィールドでの強さにも定評がある。今季のシックス・ネーションズのホームゲームは、イタリア戦(2/2)、アイルランド戦(2/9)、ウェールズ戦(3/9)の3試合。とりわけアイルランド戦は、ワールドカップを見すえる上で重要な一戦となる。


★「生中継!ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ」
130年以上の歴史と伝統を誇る「シックス・ネーションズ」。ヨーロッパのラグビー強豪6カ国が参加して行なわれる大会の模様を、WOWOWで全15試合生中継!
【放送日】2/2(土)~3/16(土)※開幕戦無料放送

※関連番組
『欧州ラグビーはここで学べ!開幕直前「シックス・ネーションズ」観戦ガイド』
【放送日】1/28(月)午後3:45ほか ※無料放送

■詳しくは、WOWOWラグビーオフィシャルサイトをチェック!
http://www.wowow.co.jp/sports/rugby/

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