国内 2019.01.15
ワンチームに。東芝・大野均のジャパンへの想い。

ワンチームに。東芝・大野均のジャパンへの想い。

[ 編集部 ]


 ワールドカップの成功、同大会でのジャパンの活躍を願っている。しかし、大舞台まで僅かな時間しか残されていないのに、国内の盛り上がりを「まだ足りていない」と感じている。

「大学選手権で明治が優勝してオールドファンには刺激になった気はしますが、それだけでは足りない。プレーヤーとしては、来週の試合でもいいパフォーマンスをして、少しでもラグビーに目を向けてもらいたいと思っています。オフもそういった活動をしていきたい。ただ、多くの人に注目してもらうためには、日本代表が勝つのがいちばん。ワールドカップまでにいくつか試合も組まれています。強豪に勝てば影響は大きいはずです」

 昨季のジャパンのパフォーマンスを見て、「ボールを持っていればトライを取れるチームになった」と手応えを感じる。
「だから、いかに相手の思い通りにさせないか。失点を減らすこと」

 ワールドカップまでに残された日々を「ワンチームになる」時間にしてほしいと、経験から話す。

「この(仲間の)中からなら、誰が(ワールドカップ)メンバーに選ばれたとしても気持ちよく送り出せるチームになることが大事。自分自身これまでの大会では、しのぎを削る準備期間を過ごし、大会直前には『このロック陣の中からだったら誰が選ばれても納得できる』という心持ちになれた。その中で選ばれて幸せでした。やり残したことはないというぐらい出し切って(メンバー)発表を待てた」

 指揮官が変わろうが、プレースタイルが進化しても、闘う集団が大切にすべきことはきっと変わらない。

先発でもリザーブでも、いつも準備は怠らない。(撮影/松本かおり)

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